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  • 2024年5月22日

野菜の価格高騰 キャベツの値段が高い いつまで?なぜ?メニュー変更迫られる飲食店も

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最近は、食品の値上がりに関するニュースを良く見聞きすると思います。

こうしたなか、天候不順などの影響で、キャベツの店頭での価格が平年の1.8倍となるなど、一部の野菜で高値が続いています。

農林水産省は、キャベツなどについて、来月(6月)中旬以降は出荷量が増え、価格が落ち着くのではないかとしています。

価格の高騰の影響は家計だけでなく、メニューの変更を迫られる飲食店も出てきました。

なぜ値段が高いのか、高値はいつまで続くのか、農林水産省の見通しなどについてもまとめました。

キャベツの値段 高騰続く

農林水産省は、キャベツやにんじんなど、主な8種類の野菜の店頭での価格について、全国470か所で毎週、調査しています。それによりますと、先週の5月13日から15日の平均価格は、▼キャベツが平年の1.8倍となっているほか、▼にんじんも平年より4割以上、▼レタスも平年より3割以上値上がりしています。

このほか、きゅうりやトマトも平年より高くなっています。

また、東京都中央卸売市場での卸売価格は、キャベツやブロッコリーが、5月半ばごろから平年に比べて2倍以上の高値が続き、いくぶん落ち着く傾向にあるものの5月20日の時点では、▼キャベツは平年の1.9倍、▼ブロッコリーも1.8倍の高値となっています。

農林水産省によりますと、キャベツやブロッコリーの高値について、先月、雨が多かったことなどで出荷量が少なくなったことが、原因だとしていて「来月(6月)中旬以降は、高冷地からの出荷が増え、価格も落ち着くのではないか」と話しています。

青果店では…

東京・杉並区の青果店では、通常は99円で販売してきたキャベツ1玉がきょうは358円で、高いときには600円ほどに値上げして販売したということです。

キャベツの値上がりに、買い物客はこう話していました。

買い物客
「春キャベツのおいしい時期ですが、こう高いと手が出ないです」

店員の真垣明美さん
「99円ならみんな甘くておいしいのを知っているから食べたいと思いますが、いまの値段だと食べなくていいやと思われてしまう」

価格高騰でメニューから外す動きも

また価格の高騰のため、キャベツをメニューから外す飲食店も出てきました。

東京・府中市のラーメン店では野菜盛りラーメンの具材やトッピングとして出していたキャベツについて、5月20日の昼の営業後の時点で在庫が5人前しかなく、なくなり次第、当面キャベツを使わないことにしました。

2か月前まではキャベツを1ケース2000円以下で仕入れられていたものが、先週からは4500円まで大きく値上がりしたため、これまで通りの価格で販売できないとして、提供を断念したということです。

また、キャベツだけでなくスープに使う豚ガラやコメ、ノリなど食材全般で価格が上昇していることもあり、5月30日から6歳未満の子ども用を除いてラーメンはいずれも100円値上げする予定です。

ラーメン店の店主 木村龍二さん
「キャベツが好きなお客さんも多いのですが、ラーメンやトッピングの大幅な値上げも難しいです。仕入れ値が下がるまでキャベツを使うのは我慢しようと思います」 

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