5月10日午後、東京・港区にあるオフィス街の歩道橋にハチが大量にいるのが見つかりました。けが人などはおらず港区は、駆除はしない方針で静かに見守ってほしいと呼びかけています。
大量のハチの群れは、海を渡ったアメリカでも話題になっていました。
5月10日午後1時半ごろ港区芝のオフィス街にある歩道橋の壁面に大量のハチが群がっているのが見つかりました。
ハチは、縦が30センチほど横が70センチほどの範囲でびっしり集まっていて、歩道橋の上には『ハチがいます。通行時は十分ご注意下さい』という表示とともにカラーコーンやポールを使って通行人が近づかないよう交通整理が行われています。
ミツバチの生態に詳しい国立環境研究所の坂本佳子主任研究員によりますと、ハチは「セイヨウミツバチ」とみられこの時期に、女王蜂と多くの働き蜂が移動して新たな巣を作る「分蜂」と呼ばれる習性があり、それが今回の大量発生の原因とみられるということです。
港区は、駆除はしない方針で「むやみに近づいたりせず冷静に見守ってほしい」呼びかけています。
現場の歩道橋を頻繁に通るという69歳の男性は、次のように話していました。
男性
「これだけたくさんのハチを見たのは初めてで、本当にびっくりしました。こちらから何かしなければハチが何かすることもないと思うのであたたかく見守りたい」
大量のハチの群れが現れる現象は、海を渡ったアメリカでも話題になりました。
大谷翔平選手が所属するドジャースとダイヤモンドバックスとの試合で、突如、球場のネットにハチの群れが現れ、試合開始が1時間55分遅れました。
このときは、ボールが当たるなどした際に選手やファンに危険が及ぶ可能性があるとしてハチを駆除するための業者が呼ばれて作業が行われ、ファンや選手たちが見守りました。
その後、試合の始球式を急遽、駆除業者の男性が務めることになり、作業の際に着ていた防護服のままマウンドに上がって、話題となりました。