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東京近郊まもなく紅葉!登山の服装や登山計画書は?滑落リスクも?

  • 2023年11月14日

東京近郊の山では、まもなく紅葉のシーズンを迎え、出かけるという人も多いと思いますが、気軽に訪れやすい山も油断せずに備えを徹底することが重要です。

登山道を案内してもらいながら、注意すべきポイントを15年にわたり、山での救助活動にあたってきた警視庁の山岳救助隊員、禰寝大秀さんに聞きました。

気軽な登山でも備えを

東京・奥多摩町にある標高1363メートルの川苔山です。
川苔山は初心者も楽しめる山として家族連れやお年寄りに人気です。
本格的な紅葉シーズンを前に、警視庁などが登山口で登山者などに呼びかけを行いました。

警視庁の山岳救助隊員、禰寝大秀さんは、15年にわたり、山での救助活動にあたってきたベテランです。

禰寝さんは、気軽に登れる山こそ、油断せずに備えを徹底することが重要だといいます。

警視庁 山岳救助隊員 禰寝大秀さん
「自分の体力、筋力にみあった山か、本当にこの山が自分に登れるものなのか、計画を作る段階で行くか行かないか、っていうのが大事」

ことしの夏、全国で起きた山岳遭難はあわせて738件、これまでで最も多くなりました。
都内でもことし9月末までに136件、7人が死亡しています。
川苔山でも10月、道に迷った70代の男性が滑落して死亡するなど事故が相次いでいます。

注意すべきポイントは

禰寝さんに登山道を案内してもらいながら、注意すべきポイントを聞きました。

~紅葉シーズンに陥りがちなリスク~
まず、禰寝さんがあげたのが紅葉シーズンに陥りがちなリスク。
紅葉に気を取られて夢中になっていると、滑落やけがにつながりかねないといいます。

禰寝さん
「紅葉もきれいなので、よそ見をしたい気持ちも分かるんですけど、上を見ながら歩いているとつまずいたり、転んだりしてしまいます」

~「服装」にも注意が必要~
「服装」にも注意が必要です。今の時期、標高が低い山でも天気が急に変わったり、夕方になると急に冷え込んだりするため、防寒着やカッパの備えをしてほしいということです。

~万が一の遭難に備え~
そして、万が一の遭難に備え、禰寝さんが訴えたのは「登山計画書」の提出です。
計画書を通じておおよその登山ルートがわかるだけでも、救助隊にとっては捜索の大きな手がかりになるといいます。

禰寝さん
「装備もしっかりして、時間に余裕をもって、登山計画書も出していただければ遭難にあった場合は、ぜひ躊躇せず110番、もしくは119番をしていただければと思います」

待ちに待った紅葉シーズン。どんな山でも十分な備えを徹底してください。

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