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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉 ~5月28日

  • 2023年6月2日

新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことに伴い、感染者数の把握は一部の医療機関が1週間分を報告する定点把握に変わりました。1医療機関あたりの感染者数など、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の状況をまとめました。5月22日から28日にかけての1週間の状況です。

東京都の感染者数 前週比で増加

東京都によりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、416か所から報告があり感染者数の合計は、5月28日までの1週間で1647人で、1医療機関あたりでは3.96人となりました。

これは、前の週の3.53人の1.12倍で、3週続けて増加傾向にあり、専門家は「今後の動向に十分な注意が必要だ」と指摘しています。

また、免疫を逃れやすい性質が指摘されている「XBB」系統の変異ウイルスの割合が増えて、全体の9割に上りました。

神奈川県の感染者数 前週比で微増

神奈川県によりますと、5月28日までの1週間は、県内358の医療機関から1227人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は3.43人で、前の週の3.30人から微増しました。
年代別では、10代が最も多く、次いで10歳未満、50代となっていました。

埼玉県の感染者数 前週比で横ばい

埼玉県によりますと、5月28日までの1週間に県内260の医療機関から報告があった新規の感染は1115人で、前の週の1150人と比べて35人少なくなっています。
年代別では、20代が165人と最も多く、次いで10歳未満が161人、10代が159人、40代が140人、50代が136人などとなっています。

1医療機関あたりの新規感染者数の平均は、4.29人で、前の週と比べて、0.13人少ないもののほぼ横ばいとなっています。

千葉県の感染者数 前週比で増加

千葉県によりますと、5月28日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は5.21人で、前の週から増加しました。
年代別では10代が最も多く、次いで50代、40代が続いていて、医療機関からは「家族内感染が多い印象」などのコメントがあったということです。

全国の感染者数は

厚生労働省によりますと5月28日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から411人増えて1万7864人となりました。
また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は3.63人で前の週の3.5人の1.02倍となりました。前の週から増加が続くのは8週連続となります。

厚生労働省は「比較的低い水準にあるものの4月以降、緩やかな増加傾向が続いていて、今後も感染状況を注視したい」としています。

東邦大学 舘田一博教授
「感染者の数は全国的には横ばいになっているが、検査を受けていない人も大勢いるとみられる。私が所属する大学の病院でもコロナの入院患者が増えたり、クラスターが発生したりしているので、面会を再び取りやめるなど対策を検討しているところだ。発表された数字よりもさらに多くの感染者がいる可能性に注意する必要があり、警戒レベルを上げて対応していくことが重要になっている」

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