多摩川にかかる橋の架け替え工事に伴い、27日から首都高速道路の1号羽田線などは通行止めとなっています。その影響で周辺の一般道路でも渋滞が発生し、物流会社などでは渋滞を回避しようと対策を行っています。押尾駿吾アナウンサーの報告です。
東京・大田区に来ています。首都高の通行止めになっている区間と平行している一般道です。ものすごい渋滞が発生しています。乗用車、大型トラック、まったく進んでいません。みんな迂回路を探しているんでしょうか。
午後1時半ごろの首都高速道路の東海ジャンクション近くにある一般道です。
長い車の列が動きません。
進んでもゆっくりとしたスピードで、ちょっと進むと、また停車を繰り返しています。
タクシーの運転手
「通常30分で行くところが90分から120分もかかっているので、道は混むし、お客さん減るし、影響はあります」
混雑は、迂回ルートの高速湾岸線でも起きています。
こちらは川崎市を走る湾岸線の、26日と29日の同じ時間帯を比較した映像です。
東京方面に向かう車の流れをみると、画面左の26日は、スムーズに車が進んでいますが、画面右の29日は、ゆっくりとした速度で進み混雑しているのがわかります。
高速湾岸線では一時渋滞が20キロとなるなど、朝からふだんみられないような渋滞となり、その後も混雑しています。
通行止めになっている首都高速道路の区間は、1号羽田線の平和島出入口と神奈川1号横羽線の大師出入口の間の上下線、1号羽田線の昭和島ジャンクションと高速湾岸線の東海ジャンクションの間の上下線です。
通行止めは、6月10日の午前5時まで続く予定です。
首都高速道路の1号羽田線など通行止めを受け、物流会社などは渋滞や混雑を回避しようと対策を行っています。
このうち、工場や工事現場で使用するアルミ製品や家庭用の配電ケーブルなどを運送する東京・大田区の物流会社は、30台ほどのトラックのうち4割近くが神奈川方面に向かうため、ふだんは通行止め区間を利用しているということです。
このため、通行止め開始後は、ドライバーがいつもより30分から1時間ほど早めに出発したりこまめに会社と連絡をとって渋滞の状況やう回ルートの確認をしたりしています。
神奈川県から会社に戻ってきたドライバーは、「朝はいつも通りの車の数だったが、帰りはかなり混雑していて、ふだんより20分ほど時間がかかった。あした以降はもっと混むと思うので会社と相談していきたい」と話していました。
「丸運」羽田京浜物流センターの古林健志副センター長は「時間厳守の仕事なのでトラックがどこにいるか常に把握して道路状況もわかるようにしている」と話していました。
首都高速道路会社によりますと、通行止めの期間中は通常の5倍、通行に時間がかかると見込まれる区間もあるほか、ほぼ全線で通常より混雑が予想されています。
首都高速道路会社更新・建設局 野網孝之 事業推進部長
「通行されるお客様にはご迷惑おかけしますが、極力電車などをご利用いただければありがたいと思います」