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「東京でサクラ開花」2023開花・満開予想は?上野公園では花見も

  • 2023年3月15日

「東京でサクラが開花した」3月14日、気象庁が発表しました。1953年に統計を取り始めてから、2020年と2021年に並んで最も早くなりました。関東甲信の各地でも平年より早く開花の便りが届きそうなことし、サクラの開花が早くなった理由や、4年ぶりに飲食をともなう花見ができるようになった上野公園の様子をまとめました。

「東京でサクラが開花」3月14日 気象庁発表

東京・千代田区の靖国神社には3月14日の午後2時ごろ、気象庁の担当者が訪れ、東京の開花の目安となっているソメイヨシノに11輪の花が咲いているのを確認しました。
気象庁は「東京でサクラが開花した」と発表しました。ソメイヨシノでは全国で最も早い発表です。

4年ぶりに花見解禁の上野公園では

上野公園ではソメイヨシノはまだわずかしか咲いていないもののソメイヨシノに先だって咲くとされるオオカンザクラや、シダレザクラなどが見ごろになっています。
この日、東京の都心の最高気温は14.6度とほぼ平年並みまで上がり、家族連れや外国人観光客などが多数訪れ、写真を撮るなどして楽しんでいました。

東京都は新型コロナの感染状況が改善傾向にあるとして上野公園や代々木公園など都立公園での飲食をともなう花見を4年ぶりに解禁しました。
上野公園では見ごろにはまだ一足早いものの、シートを敷いて花見をしている人たちもいて、15日が卒業式だという留学生のグループは日本語の教師の手作りの弁当を楽しんでいました。

留学生
グループ

進路はバラバラだけど最後にサクラを見ながら集まることができて本当に良かったです。

上野公園のメインの「さくら通り」は、混雑を避けるため、花見期間の4月16日まではシートを広げた宴会の自粛が求められ、園内の広場に限って認められています。また、混雑を避けるためさくら通りは歩行者を一方通行にする措置がとられています。

上野観光連盟 名誉会長 二木忠男さん
「桜が満開なのに人がいないという時もあり、3年間はつらい思いをしました。上野は日本一のお花見会場と思っています。ことしは、スペースは少ないけれども、ルールを守って多くの方に楽しんでもらい回復の刺激剤になってくれれば」

サクラの開花の発表 最も早く

東京のサクラの開花の発表は、去年・2022年より6日、平年より10日早く、1953年に統計を取り始めてから、2020年と2021年と並んで最も早くなりました。

気象庁によりますと、東京のことしの開花が早くなった理由について、最高気温が20度を超える日が3月8日から11日までの4日間続いたことや南からの暖かい風が吹く日が多かったことをあげています。

早まる開花 温暖化や都市化が影響か

また、1953年の統計開始以来最も早い開花が3年前の2020年と2021年、2023年と相次いでいるのは地球温暖化や都市化の影響が考えられるとしています。

東京の開花は、1990年までの30年間の平年値では「3月29日」だったのに対し、2020年までの30年間の平年値では「3月24日」で、5日早くなっています。

東京管区気象台 小林與朗 地上気象観測班長
「3月に入って暖かい日が続いた。地球温暖化の要因もあるのではないかと思う。前日が4輪だったので、順調に花が開いている」

各地の開花 平年より早い見込み

民間の気象会社「ウェザーマップ」が3月13日に発表したこの春のソメイヨシノの開花予想によりますと、東京に次いで開花が予想されているのは、埼玉県熊谷市で3月16日と見込まれています。
このほか、横浜市と甲府市で17日、宇都宮市で20日、水戸市、前橋市、千葉県銚子市で21日、長野市で4月2日と予想されています。

いずれも平年より1週間から10日程度早い開花となる見込みです。

埼玉県の熊谷地方気象台は17日、熊谷市でサクラが開花したと発表しました。平年より10日早くなっていて、統計を取り始めてから、2002年と並んで最も早い開花となりました。

各地の満開予想 都心の見ごろは

さらに満開は、東京の都心が21日で、20日から27日ごろにかけて見ごろを迎えるとしています。このほか満開は、横浜市と埼玉県熊谷市で24日、宇都宮市で25日、水戸市と前橋市、千葉県銚子市で26日などと予想されています。

また日本気象協会もすべての地域で平年より早くサクラが開花すると予想しています。理由について日本気象協会は3月に入ってから気温が高く推移し、今後も平年より気温が高い状態が続くとみられるためだとしています。

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