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WBC 2023 侍ジャパン 周東選手に恩師エール 大会の見どころは?

  • 2023年3月10日

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の1人で群馬県太田市出身の周東佑京選手の学生時代の恩師がエールを送りました。

「投手を中心とした守り抜く野球」を掲げてWBCで3大会ぶりの優勝を目指す日本代表。
記事の後半で、今大会の見どころなどもまとめています。

高校の恩師 “力を発揮して勝利につなげてほしい”

WBCで3大会ぶりの優勝を目指す日本代表に選ばれたソフトバンクの周東選手は、群馬県太田市出身の27歳で球界屈指の俊足が持ち味です。

群馬県高崎市にある周東選手の母校、東京農大二高の加藤秀隆校長が取材に応じました。
加藤さんは周東選手の高校時代、野球部の監督として指導にあたりました。
周東選手について、努力を惜しまない選手だったといいます。

東京農大二高 加藤秀隆 校長
「“超高校級”というわけではなかったが、人一倍、努力をする選手だった。足が速いという自分の持ち味を理解し自主練習でも1人、ボールを持たず走塁に特化した練習を繰り返していたのが印象的だった」

日本代表に選ばれたことについては「非常にうれしい。メンバーは世界で活躍している選手ばかりなので、その中に入って戦うことは、後輩たちの大きな励みになると思う」と話しました。

その上で、周東選手に対して次のようにエールを送りました。

「ここ1番という緊迫した場面で起用される大役を担うと思う。力を発揮して勝利につなげてほしい」

母校 横断幕を設置 “地元ではずっと応援している”

周東選手が通っていた群馬県太田市の薮塚本町小学校には、周東選手がWBCの日本代表に選ばれたことを祝う横断幕が設置されています。

教頭を務める蓑輪エリ子さんは、周東選手の4年生と5年生の時の担任で、「地元のみんなにとって誇らしく大会がとても楽しみです」と話しました。

小学生時代の周東選手については、「とても元気で礼儀正しく、パワフルな子でした。4年生の時は学級委員を務めるなどリーダーシップもあり、とても印象に残っています」と振り返りました。

そして、「どんなスポーツも上手で、運動会ではいつもリレーの選手に選ばれて佑京くんが走れば必ず1位でした。休み時間には、校庭でずっと走っていました。校庭のコーナーを走る姿は、今、塁を回っている姿と重なります」と話していました。

周東選手は当時、七夕の時の短冊や文集に「夢はプロ野球選手」と書いていたということです。
蓑輪さんは「有言実行したと思うと感慨深いです。地元にずっと応援している人たちがたくさんいるということを思い出しながら、ケガなく頑張ってほしい」と話していました。

過去最多20チーム “世界一を争う大会”

今回で5回目を迎えたWBC=ワールド・ベースボール・クラシック。前回大会より4チーム増えて過去最多の20チームが世界一を争う大会です。

日本代表を率いる栗山英樹監督は「投手を中心とした守り抜く野球」を掲げ、2009年以来、3大会ぶりの優勝をねらいます。

世界一奪還へ“強力な布陣”

3大会ぶりの優勝をねらう日本代表は強力な布陣で臨みます。

エンジェルスの大谷翔平選手。

パドレスのダルビッシュ有投手、さらに日系選手として初めてWBCの日本代表となったカーディナルスのラーズ・ヌートバー選手など、あわせて4人の大リーグの選手が選ばれました。

さらに、プロ野球からも史上最年少で完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手や2年連続で「沢村賞」を受賞したオリックスの山本由伸投手。

それに、史上最年少の三冠王、ヤクルトの村上宗隆選手など豪華なメンバーが顔をそろえました。

“ライバルも隙なし” 大リーガーずらり

今大会は日本だけでなく、そのほかのチームにも大リーグで活躍する選手が数多く出場します。大リーグ機構によりますと、参加する大リーガーの数は180人余りになる予定だということです。

中でも注目はアメリカ代表です。
キャプテンはトラウト選手、大谷選手のチームメートで大リーグ屈指の強打者です。

さらに、昨シーズンMVPのカーディナルスのゴールドシュミット選手。
ホームラン46本でナショナルリーグのホームラン王を獲得したフィリーズのシュワーバー選手。
通算ホームラン299本でサードの守備でも10年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているカーディナルスのアレナド選手など、実績のあるトップ選手が連覇を目指します。

また、2大会ぶりの優勝を目指すドミニカ共和国も昨シーズン、ナショナルリーグのサイ・ヤング賞を受賞したマーリンズのアルカンタラ投手などを擁しています。

優勝までの道のりは

グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。

日本を率いる栗山英樹監督は「投手を中心とした守り抜く野球」を掲げていて、球数制限があることから代表メンバーの半数を占める15人の投手陣の起用方法が重要です。

1次ラウンドは▽3月9日に中国▽10日に韓国▽11日にチェコ▽12日にオーストラリアと対戦します。

順位は勝率によって決まり、同率で並んだ場合は直接対決の結果で決まります。

上位2チームが準々決勝に進み、日本が勝ち進んだ場合、試合は16日に東京ドームで行われます。
準決勝と決勝はアメリカのフロリダ州マイアミで日本時間の3月20日から22日にかけて行われます。

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