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  • 2023年3月1日

宇宙飛行士候補 諏訪理さんと米田あゆさん 会見内容や経歴は

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JAXA=宇宙航空研究開発機構が14年ぶりに実施した宇宙飛行士の選抜試験で過去最多の4127人の中から、茨城県つくば市育ちで国際機関に勤める諏訪理さん(46)と、東京都内に住む医師の米田あゆさんが選ばれました。 
46歳での選抜は最年長となるほか、女性が選ばれたのは1999年の山崎直子さん以来、24年ぶりです。 
2人の会見の内容や、これまでの経歴などをまとめました。

東京都内で2人が会見

宇宙飛行士の候補に選ばれたのは、世界銀行に勤めるアメリカ在住の諏訪理さんと日本赤十字社医療センターの医師で、都内に住む米田あゆさんの2人です。 
都内では28日、新たな宇宙飛行士の候補に選ばれた諏訪理さんと米田あゆさんの会見が行われました。

諏訪理さん 
「合格の連絡にとても驚き、大きな責任を負うことになったと感じました。昨夜は気持ちが高ぶり、眠れませんでしたが、仕事をしっかりしていかねばならないと思っています」

(宇宙飛行士を目指した理由) 
「アポロ17号の船長、ユージン・サーナン宇宙飛行士に会ったことがきっかけで興味を持ちました。小さいときからの夢でした」

(自身の強みと抱負) 
「目標に向かって淡々と努力するのが得意です。46歳ではあるが健康管理に気をつけて長い間、現役でいられるよう努力したいです。次の世代に夢や希望を与えられるような、宇宙飛行士になりたいです」

米田あゆさん 
「合格の連絡を受けたときは最初は喜び、そして同時に驚きました。選んでもらったことへの責任感と使命に身が引き締まる思いです。支えてくださった方々への感謝の気持ちがわき上がってきています」

(国際的な月探査計画について) 
「月に行きたいです。もし月に立つことがあれば、月から見た地球はどう見えるのかといった経験を伝えたいです」

(今後の抱負) 
「医師としての働きを求められていると思うが、チームを和ませる存在でもありたいと考えています。また、気さくで身近に感じてもらえる宇宙飛行士になりたいです」

最年長46歳で合格 諏訪理さん

諏訪理さんは、東京都で生まれ茨城県で育ち、東京大学理学部地学科を卒業したあと、アメリカのデューク大学で修士課程を、プリンストン大学で気候科学を専門に研究して、博士課程を修了しました。

アメリカ留学中には、研究のために南極に滞在した経験があります。その後、JICA=国際協力機構の青年海外協力隊などを経て、現在はアメリカの首都ワシントンに本部がある世界銀行に勤め、途上国の支援活動などを行っています。

宇宙を目指した最初のきっかけは、小学生のときに雑誌の企画でNASA=アメリカ航空宇宙局を訪れた際に宇宙飛行士に出会った経験で、前回、2008年に始まった宇宙飛行士選抜試験も受験しています。今回、2度目の挑戦で夢をつかみました。

諏訪さんはこれまでで最年長となる46歳での選抜です。

つくばの万博が興味持つきっかけに

宇宙飛行士の候補に選ばれた諏訪理さんは、小学3年生のときに地元・茨城県つくば市で開かれた科学万博に行ったことが、宇宙や科学に興味を持つきっかけになったということです。

つくば市にある「つくばエキスポセンター」は、38年前・1985年の「つくば科学万博」の展示施設を利用してつくられた科学館で、最新の科学技術などに親しんでもらう展示や、科学万博で披露された当時の世界最大級のプラネタリウムの機械などが展示されています。

つくばエキスポセンター 中原徹館長 
「諏訪さんがつくば科学万博に刺激を受けて宇宙への夢をもつきっかけになってくれたことは、とてもうれしいです。これからも子どもたちの心に届くように科学館での活動を続けたい」

女性の合格は24年ぶり

米田あゆさん(28)は、2019年に東京大学医学部を卒業し、2021年から日本赤十字社医療センターに所属。現在は東京・港区の虎の門病院に派遣され、外科医として患者の治療にあたっています。

宇宙飛行士という職業を意識するようになったのは、子どものころに父親が買った、元宇宙飛行士で医師の向井千秋さんの伝記を読んだことがきっかけで、小学校の卒業文集にも「宇宙飛行士になりたい」と書いていました。

宇宙飛行士の候補に女性が合格したのは、1999年の山崎直子さん以来、24年ぶりで、28歳での選抜は、若田光一さんや山崎直子さんと並んで、最年少となりました。 
また、医師としては、向井千秋さん、古川聡さん、金井宣茂さんに続き4人目です。

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