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三井住友FG 金融サービスをアプリ1つに一元化 ポイントも 狙いは

  • 2023年2月6日

スマートフォンの決済サービスの拡大で、「ポイント経済圏」の顧客獲得競争が激しさを増しています。こうしたなか、三井住友フィナンシャルグループは、銀行のオンライン取り引きやカード決済、保険、それに資産運用などを1つのアプリで利用できる新たなサービスを発表しました。アプリを通じてポイントを貯めたり、使ったりすることができるということです。

ポイントサービスの市場規模

矢野経済研究所によりますと、ポイントサービスの市場規模は2021年度の時点で2兆1001億円と推計されています。
市場規模は2026年度には20%増えて、2兆5373億円に拡大すると予測されていて、各社がサービスを競っています。

※出典
矢野経済研究所「ポイントサービス市場に関する調査(2022年)」

1つのアプリで金融サービスを一元的に

三井住友フィナンシャルグループは、銀行のオンライン取り引きなどを1つのアプリで利用できる新たなサービスを発表しました。

新たなアプリでは銀行口座の管理や振り込みなどの取り引き、カード決済や資産運用、それに保険の契約などの金融サービスを一元的に利用できます。
キャッシュカード、クレジットカード、ポイントカードなどの機能を1枚に統合した新たなカードも発行し、アプリと連携します。

“プラットホーム提供しポイントでつなぐ”

会社では、2024年4月をめどにVポイントをカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」と統合する方針で、アプリによる幅広い金融サービスの提供で「ポイント経済圏」の拡大を加速させたい考えです。

三井住友フィナンシャルグループ 太田純社長
「今後、外部の企業との連携を広げ、すべての金融取引が行えるプラットホームを提供して、それをポイントで繋いでいく。金融サービスの常識を変えていきたい」

ポイントサービス 各社の利用者や会員数

ポイントサービスについての各社の顧客基盤は、コンビニ大手、ローソンの「Pontaポイント」と共通ポイント化したKDDIの「auペイ」はのべ1億人以上としているほか、「楽天ポイント」ものべ1億人以上としています。

NTTドコモの「dポイント」の会員数はのべ9000万人あまり、「PayPay」の利用者は、およそ5300万人となっています。

一方、三井住友フィナンシャルグループのカード会社などが運営する「Vポイント」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブが手がける「Tポイント」との統合によってのべ9000万人の会員規模となる見込みです。

顧客の獲得 “お得感”が重要に

顧客の獲得競争が激しさを増す中、消費者も加盟店も複数のサービスを利用するケースが増えています。
今後は、複数の企業で連携することでサービスを拡充したり、利便性を向上したりして、いかに利用者に“お得感”を感じてもらうかが重要になっています。

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