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オミクロン株 XBB系統にワクチン効果は? “追加接種有効”米CDC

  • 2023年1月26日

新型コロナウイルスのオミクロン株のひとつ「XBB.1.5」は、「BA.2」の2つのタイプが組み合わさった変異ウイルス「XBB」に、さらに変異が加わったもので、アメリカで感染が急拡大しています。アメリカのCDCは「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対し、最新のワクチンの追加接種で、発症を防ぐ一定の効果があるとする分析結果を公表しました。日本国内のワクチン接種をめぐる動きとあわせてまとめました。

XBB系統 各国報告の約8% 「XBB.1.5」は?

WHO=世界保健機関の1月11日の週報によりますと、年末の1週間ではオミクロン株の「XBB」系統全体で世界各国から報告される新型コロナウイルスのうちの8.36%となっています。

このうちアメリカでは、「XBB.1.5」による感染が12月から急拡大しています。1月21日までの1週間に新たに感染した人のうち、49.1%が感染していると推計されています。

XBB系統に最新ワクチンの効果は

アメリカCDC=疾病対策センターは12月から1月13日にかけて、新型コロナの検査を受けた人のワクチンの接種状況などを調べ、「XBB.1.5」を含むXBB系統の変異ウイルスに対して現在、承認されている最新のワクチンがどの程度、効果があるか分析しました。

1月25日に公表された分析結果によりますと、従来型のワクチンを複数回、接種したあと、オミクロン株の「BA.5」に対応する成分を含むワクチンを追加接種した場合、追加接種しない場合と比べてXBB系統のウイルスによる発症を防ぐ効果は、18歳から49歳で49%、50歳から64歳で40%、65歳以上で43%となり、一定の効果がみられたということです。

アメリカでは去年9月から、「BA.5」に対応するワクチンの追加接種が始まっていて、CDCは「可能な人は最新のワクチンの追加接種を受けるべきだ」としています。

XBB系統 東京都内の広がりは

東京都のモニタリング会議で出されたデータによりますと、1月初めまでの1週間で検出されている変異ウイルスはオミクロン株の1つで2022年夏以降主流の「BA.5」が最も多い50.6%となっているのに対して、「XBB」が0.2%、「XBB.1.5」は0.3%となっていて、大きく増加している状況ではありません。

国内のワクチン接種の体制 今後は

国内で新型コロナのワクチン接種は、まん延を予防するために緊急の必要があるとして「特例臨時接種」との位置づけで無料での接種が行われていて、現在はオミクロン株に対応したワクチンの接種が進められています。

新型コロナワクチンの今後の接種体制について議論する厚生労働省の専門家の部会では1月26日、いまの無料での接種を継続するべきだとの意見が多くあがりました。
厚生労働省は今後、部会の意見なども踏まえ、2022年度中に今後の接種のあり方について方向性を示すことにしています。

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