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東京も寒波 水道管凍結・スマホ・ペット・植物など注意点は

  • 2023年1月24日

関東甲信はこの冬一番の非常に強い寒気が流れ込んでいます。
今回の寒波で、東京都内でも積雪が予想、気温もかなり低くなるため、大雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するとともに水道管の凍結などにも十分注意してください。

気温低下は携帯電話の結露による故障を引き起こす可能性があるため、帰宅直後に充電するときや、スマートフォンを肩から斜め掛けしている場合は特に注意が必要です。

水道管凍結に注意呼びかけ

東京都水道局は寒さによって水道管が凍結するおそれがあるとしてSNSなどで注意を呼びかけています。

都水道局によりますと、マイナス4度以下の気温が水道管が凍結する目安で、屋外に出ている水道管や屋内でも外の空気に触れやすい場所にある蛇口は、中の水が凍結したり、管自体に亀裂が入ったりして、断水するおそれがあるということです。

都水道局はSNSを通じて、屋外に出ている水道管について、直接外気に触れないよう保温性のある毛布などをかけた上からビニールテープなどですきまなく巻くなどの対策を取るよう注意を呼びかけています。

また、日本水道協会などによりますと、蛇口から少量の水を流し続けることも有効で、出した水は風呂や洗濯に活用してほしいということです。

凍結した場合はどうする?

万が一、凍結した場合は、蛇口や水道管が破損するおそれがあるため、タオルを凍った部分にあてて、その上から「ぬるま湯」をゆっくりかけてとかすか、自然にとけるのを待って、対処してほしいと注意を呼びかけています。

都水道局の担当者
「できるだけ、事前に対策をとって、トラブルがないように気をつけてほしい」

スマホは結露に注意!

気温低下は携帯電話の結露による故障を引き起こす可能性があるため、帰宅直後に充電するときや、スマートフォンを肩から斜め掛けしている場合は特に注意が必要です。

東京・渋谷区の携帯電話修理店では、結露による修理の依頼が冬は多いため注意を呼びかけています。特に、帰宅した直後や、窓際などに置いていて、携帯電話が冷えた状態のまま充電すると、充電部分の熱との温度差で結露のリスクが高くなるということです。

また、スマートフォンの大型化でストラップを肩から斜め掛けしている場合は長時間、外気にさらしたあとに、暖かい室内に入るとに結露が発生しやすく故障するケースも目立つということです。

結露してしまうと、水の不純物などの影響で内部の金属部分が腐食してしまい、誤作動を起こしたり、最悪の場合、データが破損されたりすることもあるということです。

対策としては急激な温度変化を避けることが重要で、外を出歩くときは携帯電話をポケットや鞄の中に入れるなどして、本体を冷やしすぎないように注意してほしいとしています。

そして、冷たい携帯電話をドライヤーで乾かしたり、暖房の近くに置いて、急激に温めてしまうと逆に結露を発生させることになるので、やめてほしいということです。

スマホ修理王渋谷店 藤山敏彦店長
「何よりも代え難いのは端末に入っているデータなのでスマートフォンをいたわる使い方を心がけてもらいたい」

ペットの注意点は?

気温の低下はペットにも影響を与えるため、獣医師は温度管理に気を配るとともに屋外の寝場所に毛布を追加するなどして対応してほしいと呼びかけています。

東京・西東京市で動物病院を営む東京都獣医師会の中川清志副会長は、ペットも寒さへの対応は必要で、特に高齢や基礎疾患がある場合は温度変化の影響をより受けやすいので注意が必要だとしています。

そして、寒さやペットの種類などに応じて、室内で飼育している場合は暖房で調整したり、屋外の場合は寝る場所の毛布を一枚追加したりして対応してほしいとしています。

また、犬の散歩については、寒さが厳しくても犬にとっては習慣的なものでもあるので、ストレスをためないためにもなるべくふだんと変わらずすごすことも大事だということです。

一方、猫の場合は、冬場の室内の乾燥で膀胱炎になることもあるので水分の摂取に気を配ってほしいとしています。

さらに、ケージで飼育するハムスターなどは、寒い場所は避けて室内の暖かい場所にケージを移動することが大事だということです。

中川清志副会長
「寒いからといってもいつも履き慣れていない靴や服を着させたりすることはストレスになるかもしれないのでペットの様子をよく見て対応してほしい」

寒波から植物を守るには?

気温がぐっと下がると植物にも影響が出る可能性があることから、園芸店ではプランターの植物を家の中に入れたり庭の花に不織布をかぶせたりするといった対策を呼びかけています。

東京・練馬区の園芸店は、外気温が0度以下になると湿度によっては霜の影響で根の部分から腐るおそれがあるとして、屋外に出しているプランターなどの植物は家の中に入れてほしいと呼びかけています。

また、屋内に移動させることが難しい場合は、花の上から不織布や穴を開けたビニールなどをかぶせたり、土壌部分にヤシの繊維や、木の皮などのマルチング材を敷き詰めたりすることで、寒さから守ることができるということです。

一方、屋内の植物については、凍結した窓の近くなど外気温に近い場所や、暖房の風が直接当たる場所を避けて、こまめに霧吹きなどで葉の表面や土壌部分に水分を与えるなどの乾燥対策が必要だということです。

オザキフラワーパーク 佐藤海都さん
「サボテンなど多肉質な植物や海外の植物は寒さに弱い種類が多いので、室内で管理するなど早めに対策してほしいです」

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