おととし閉園した東京・練馬区の「としまえん」の跡地に計画されている施設のオープン時期が決まりました。2023年5月には都立公園が、そして2023年夏には「ハリー・ポッター」の世界を体験できる施設がそれぞれオープンするということです。としまえんの跡地の整備計画についてまとめました。
東京・練馬区の「としまえん」は、大正15年に開園した遊園地で、2020年8月に閉園しました。
敷地には、世界で最も古いとも言われているメリーゴーラウンドの「カルーセルエルドラド」をはじめ、アトラクションやプールなどを備え、昭和30年代には、屋内のスキー場、昭和40年代には、「流れるプール」といった世界で初めてとされる施設を導入するなど、首都圏を代表する遊園地のひとつとして多くの人に親しまれてきました。
この跡地について東京都は、災害時の拠点となる公園にするために買い取り工事を進めています。
都の審議会がまとめた公園の整備計画案によりますと、およそ27ヘクタールの敷地を5つのエリアに分けていて、このうち、北側の大部分を占める「にぎわいアクティビティゾーン」には、2023年の前半にテーマパークが開業する予定となっています。
都市計画練馬城址公園の整備計画(ゾーニング)
これにあわせて、「エントランス交流ゾーン」(玄関口となる広場)、「花のふれあいゾーン」(花が植えられた広場)、「川辺の散策ゾーン」(石神井川沿いの散歩道)公園の3つのエリアが2023年5月に開園することになりました。
また、北側の「にぎわいアクティビティゾーン」には、映画「ハリー・ポッター」の世界を体験できる施設も建てられる計画で工事が進められていて、運営する「ワーナー ブラザース」の日本法人は、2023年夏にオープンすると発表しました。
5つのエリアのうち、残るもうひとつの南側のエリアには災害時の避難場所となる草地の広場や水遊び場などが順次、整備され、全面的な開園は2029年度の予定です。
東京都は、「ハリー・ポッターの体験施設のエリアも一体となって災害対応とにぎわいの拠点にしたい」としています。