神奈川県内を運行する相模鉄道と、東横線などを運営する東急電鉄の直通運転が来年3月18日から始まることになりました。東海道新幹線が停車する新横浜駅には、渋谷駅や相鉄線の海老名駅からそれぞれ乗り換えなしで向かうことができます。
所要時間など、現在わかっていることをまとめました。
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相模鉄道と東急電鉄の2社は、相模鉄道の羽沢横浜国大駅と、東急電鉄の日吉駅との間のおよそ10キロの区間で新たな路線の工事を進めています。
この路線について、両社と、工事を担当する国の鉄道・運輸機構は、開業日について、来年3月18日にすることを明らかにしました。
新たな路線の開業によって相鉄線と東横線、目黒線で直通運転が可能となります。
例えば横浜市の二俣川駅から東京の目黒駅まではおよそ38分と、従来より16分程度の時間短縮が見込まれ、神奈川から東京都心へのアクセスがよくなります。
また、東海道新幹線が停車する新横浜駅には、渋谷駅や相鉄線の海老名駅からそれぞれ乗り換えなしで向かうことができます。
さらに、東京都内をへて神奈川と埼玉を1本の電車で結ぶダイヤも計画され、鉄道会社では通勤、通学だけでなく、出張や旅行でも利便性の向上が期待できるとしています。
東京都内では、都心と人口増加が進む臨海部を結ぶ新たな地下鉄の事業計画案も明らかになっています。
事業計画案がまとまったのは仮称・「都心部・臨海地域地下鉄」で、JR東京駅付近から江東区の東京ビッグサイト付近までのおよそ6キロを結びます。
「東京駅」を起点に、臨海部に向けておよそ1キロごとに、「新銀座駅」、「新築地駅」「勝どき駅」「晴海駅」「豊洲市場駅」、そして「有明・東京ビッグサイト駅」のあわせて7駅の新設が検討されています。
多摩都市モノレールの延伸計画も。
東京都は、現在ある東大和市の上北台駅から瑞穂町まで延伸する計画の素案をまとめました。
それによりますと、東大和市と武蔵村山市にまたがる付近に1駅、これと別に武蔵村山市に4駅、瑞穂町に2駅のあわせて7駅を新設する計画です。
このうち、武蔵村山市は、都内の区や市の中では、唯一、鉄道の駅がない自治体で、開業すれば、初の鉄道駅となります。
都によりますと、環境アセスメントの手続きに入ったことから、開業時期が見えてきたということで、早ければ着工は3年後、工事が終わるのは13年後の2035年になる見通しだということです。