観光業界を支援するために10月からスタートした「全国旅行支援」。
斉藤国土交通大臣は、観光需要が集中する年末年始を対象から外していた「全国旅行支援」について、来年は1月10日から実施すると明らかにしました。
旅行代金の割引率は、年明け以降は20%に引き下げられます。上限の金額、クーポンはどう変わるのかまとめました。
大手旅行会社のJTBは、アンケートや航空各社の予約状況などをもとにこの年末年始の旅行の見通しを調べました。
それによりますと、12月23日から1月3日までの期間に1泊以上の旅行をする人は、のべ2115万人と予測しています。
このうち、国内旅行は前の年よりも16.7%多い2100万人で、感染拡大前である3年前の71.8%まで回復する見通しです。
コロナ禍で減少傾向にあった遠方への旅行も増えていて、北海道や沖縄への旅行も前の年より増加するとしています。
観光業界を支援するために10月からスタートした「全国旅行支援」。
実施時期をめぐって年内は12月27日の宿泊分までとなっていますが、年明け以降の実施時期は明らかにされていませんでした。
これについて斉藤国土交通大臣は13日、来年は1月10日から実施すると明らかにしました。
斉藤国土交通相
「新たな行動制限が必要となる事態が生じないことを前提に、1月10日から実施することにする。旅行者には基本的な感染対策をしっかりと行ってもらい、旅行を楽しんでほしい」
割引率や、金額の上限はどのようにかわるのか。表でまとめました。
旅行代金の割引率は現在、40%となっていますが、年明け以降は20%に引き下げられます。
割引を受けられる金額の上限も年明け以降は引き下げられ、宿泊と交通機関での移動がセットになった商品は、1人1泊あたり5000円に、日帰り旅行などは、1人あたり3000円になります。
また、土産物店などに使えるクーポン券は原則、電子クーポンとし、1人あたり、平日は2000円分、休日は1000円分を受け取ることができます。
全国旅行支援の実施期間について国土交通省は、国から都道府県に措置した予算がなくなり次第、順次終了するとしていますが、各地で観光の閑散期となる来年3月までは実施できる見通しだとしています。