1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. オミクロン株対応ワクチン接種どうする BA.5対応型や職域接種は?

オミクロン株対応ワクチン接種どうする BA.5対応型や職域接種は?

  • 2022年11月15日

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で1227万人余りとなっていて、厚生労働省は、希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。このワクチン接種数の推移に加え、BA.5対応型ワクチンや職域接種などの接種体制、現状に対する専門家の見方などをまとめました。

オミクロン株対応ワクチン 接種体制は

厚生労働省は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、希望する人が2022年の内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。

9月20日にファイザーとモデルナの「BA.1」対応のワクチンの接種が、10月13日からは、ファイザーの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まっていて、さらに11月28日からはモデルナの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まる計画です。

また、大学や企業が接種を行う「職域接種」も10月17日に一部で開始され、10月26日までに873会場から申し込みがあったということです。

接種率 9.7% オミクロン株対応ワクチン

政府が11月14日に公表した状況によりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は1227万1194人で、全人口に対する接種率は9.7%となりました。

10月末には全国およそ5万の会場で1日およそ168万回の接種が可能な体制を整えていますが、接種回数は11月4日公表されたデータでは、11月最初の週の平日で1日20万回程度、11月14日に公表されたデータでは、その前週の平日は1日40万回程度となっています。

どう考えるオミクロン株対応ワクチン接種

新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンの接種を済ませたかや、今後、接種するつもりがあるかについて、東京・渋谷で聞きました。意見や考えは分かれているようです。

3人の子ども連れた
40代 女性
会社員

これまで3回接種しましたが、毎回、副反応で熱が出たり体が痛くなったりして大変だったので、いまは様子を見ています。ワクチンを打っても感染した人はたくさんいるので正直、打たなくてもいいかなという気持ちです。子どもたちもすでに2回接種していますが、頻繁に打たせるのは不安です。

20代 男子
フリーター

2回目までは受けましたが、3回目は受けておらず、オミクロン対応ワクチンも接種は考えていません。コロナには一度感染しましたが、発熱はすぐに収まり重症化もしなかったので、接種の必要性も感じていません。最近は周りでもワクチンの話題は出ないし、マスク以外はだいぶ日常に戻ってきているので、もういいかなという感じです。

40代 男性
会社員

高齢の親と同居しているので自分が感染してうつしてはいけないし、職場にも迷惑がかかるので、なるべく早く受けようと先月中旬に接種しました。マスク生活も来年で丸3年になりますが、完全に終息するまで積極的にワクチンを接種するなど皆で協力をしていければと思います。

新型コロナワクチン1回目~5回目 接種状況は

従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、1回目では1億431万4660人、2回目では1億295万4681人、3回目では8378万6675人、4回目では4442万4192人、5回目では235万3053人となっています。

厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしていて、オミクロン株対応のワクチンおよそ1億209万人分を年内に自治体へ配送する計画です。

厚生労働省によりますと、2022年の7月と8月に、従来のワクチンで4回目を接種した高齢者の5回目の接種が11月から本格化し始めているということで、「接種率が伸びてきているので年内に希望者が打てるよう努めたい」としています。
そのうえで、若い世代の接種が伸び悩んでいることなどを受けてリーフレットやホームページ、SNSなどで情報を発信していくとしています。

“ワクチンのネガティブ要素が非常に強く意識されている”

東京女子大学 広瀬弘忠名誉教授(リスク心理学が専門)
「行動制限の緩和が続く中でコロナに対する恐怖感がやや薄らいでいて、ワクチンについても再感染のおそれや副反応への懸念などネガティブな要素が非常に強く意識されている。
ワクチンには副反応というデメリットもあるが、それ以上に感染や重症化を防ぐメリットがあり、その2つを比べたときにワクチンを打つメリットが圧倒的に大きいということをきちんと伝えて、一般市民の納得と了解を得ることが大事だ」

ページトップに戻る