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東京 渋谷 仮想空間 メタバースで “新しい買い物体験” 実証実験

  • 2022年10月28日

インターネット上のバーチャル空間、「メタバース」と現実の世界を組み合わせて、実際に店を訪れなくても買い物ができるサービスを生み出そうという実証実験が27日、東京の渋谷で行われました。いったいどのようにして買い物をするのか、浅野里香リポーターも体験してきました。

バーチャルと現実の渋谷 “買い物ができるサービスを”

実証実験を行ったのはKDDIなどの企業グループです。この企業グループでは、コロナ禍で人が集まることが難しくなるなか2年前から、インターネット上の仮想空間「メタバース」に渋谷の街を再現し、独自のイベントを開くなど、バーチャル空間の新たな楽しみ方を模索してきました。

10月27日に行われた実証実験は、「新たな買い物体験」です。
バーチャル空間と、現実の世界の渋谷を組み合わせ、利用者の分身「アバター」が、買い物をできるようにするのが目的です。

右が左の店内を再現したバーチャル空間

具体的には、バーチャル空間に渋谷に実在する店や商品を忠実に再現します。
客は自分の分身、「アバター」を使って実際に渋谷に行くことなくバーチャル空間の店を訪れて買い物をします。

浅野リポーター “新しい買い物体験”

いったいどのように買い物をするのか、浅野里香リポーターが体験しました。
手にしたスマートフォンの画面には、渋谷の街が再現されています。

浅野
リポーター

それでは、離れた場所から、渋谷のお店に買い物に行きたいと思います。

入店すると、奥にアバターがいます。
店員と書かれています!
手を振ってみたいと思います。

店員

いらっしゃいませ。こんにちわー!

浅野リポーターが訪れたのはアパレルショップです。

店側のスマートフォンには、浅野リポーターの分身のアバターが映し出されています。
AR=拡張現実の技術で、実際の店舗に、私が訪れているように見えます。

そろそろ寒くなってきたので、暖かいマフラーがほしいです。
なにかおすすめの商品はありますか?

3種類あります。
オフホワイト、ピンクグレー、ダークネービーがあります。

この白いマフラーが気になります

リクエストの応じて店側から、マフラーを巻いたときの感じがわかる画像が送られてきました。

浅野リポーター
「写真が届きました。実物を巻いてもらったり、大きさを確認してもらったりできます。
長さはどのくらいとか、しっかりチェックできますね。これは結構楽しいですね。本当にその場にお買い物に来たような感覚になります」

2023年夏ごろ “サービス提供へ”

自宅など離れた場所にいながら、渋谷で買い物ができるようにすることを目指すこの実証実験。KDDIなどの企業グループは、今後、商品代金のやりとりや、商品の受け渡し方法などについてさらに検討を進め、2023年夏ごろには、一般向けのサービスを提供したいとしています。

実証実験に参加した 渋谷区の長谷部健 区長
「このサービスを活用すれば、これまでの教育活動や働き方も変わっていくのではないかと感じた。リアルとバーチャルが混ざり合うことは、渋谷の街をさらに発展させられるチャンスだと思う」

KDDI事業創造本部 中馬和彦副本部長
「現実の世界とバーチャル空間がつながった記念すべき日だ。両方の世界を融合させることで人間とアバターが同じ空間を共有する新たな体験ができるよう、今後さらにその可能性を広げていきたい」

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