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物価高騰 ガス代 11月から値上げ “節約方法は?その効果は?”

  • 2022年10月24日

食料品の価格が上がるなど物価高騰が続くなか、来月・11月分のガス料金が値上げされます。10月分と比べると、東京ガスでは、使用量が平均的な家庭で286円上がって6461円となります。
寒くなると使用量が増えるガスをいかにして節約するのか。その方法についてお伝えします。

ガス代値上げへ “節約の意識は”

食料品の価格にエネルギー代と生活に欠かせない物の価格が上がるなか、11月分からガス料金も値上げされます。街の人たちに、どのように節約しようとしているのか、聞いてみました。

 

子どもとできるだけお風呂に入るようにしています。一緒に入って一回だけ沸かすようにしている。追いだきすると高いので。

 

お風呂も流しっぱなしにしないとか、1回で止めるとか気をつけています。食器は、まとめて洗うようにする。

 

料理の時も保温の状態で温めたりするような工夫をしたり、火を消しても、あとは保温の状態というか余熱で。

値上げ分の節約方法は

11月から値上げとなる286円分を節約する方法は?
東京ガス都市生活研究所の三神彩子所長にガスを使うときの工夫について実演を交えながら教えてもらいました。

ガスコンロでの節約術

まず、キッチンでのポイントです。

ポイント1 ~鍋底の水滴を拭く~
鍋を火にかける時は、はじめに鍋底の水滴を拭き取ってから火にかけます。
ガスの使用量を減らすことができて年間67円ほど節約になります。

三神彩子 所長
「水滴を蒸発させるのにもエネルギーを使ってしまうので軽く鍋底を拭いてから火にかけるだけでも省エネになる。乾いた状態で火にかけるんです」

次に、火をつけたあとにも節約のポイントがあります。

ポイント2 ~鍋にふたをする~
鍋を火にかける時、ふたをするということです。熱が逃げないので、ガスの使用量を減らすことができます。年間で620円ほど節約できるといいます。

三神彩子 所長
「フタをすると庫内の温度を保つことができるので、とても便利ですし11%くらい使うエネルギーを減らすことができる」

ポイント3 ~火加減~
そして、炎は鍋底からはみ出さないように使う方がいいそうです。炎がはみ出した部分は鍋には伝わらず、無駄になるといいます。強火ではなく鍋からはみ出さないように中火を意識すれば、年間で1062円の節約になるということです。

三神彩子 所長
「炎があふれてしまうと、周りを温めているので無駄、全部が無駄ではないが、はみ出した炎の部分が無駄になってしまうので、できるだけ鍋底にあった火加減にしていただくのがポイント」

お風呂での節約ポイント

 続いて、風呂でのポイントです。

ポイント1~ ふたを閉める~
風呂を沸かす時や入浴後には、お風呂のふたを閉めます。これで年間2436円の節約になります。

ポイント2 ~家族で続けて入浴~
また時間をあけずに続けて入浴すれば、お風呂を沸かしなおす必要がなくなります。これで1914円の節約になるということです。

 1回あたりの削減額は小さいものですが、積み重ねることで大きな節約になるのではないかということです。

東京ガス都市生活研究所 三神彩子 所長
「一生懸命やろうと思ってしまったり、省エネが目的になるとつらくなってしまうので、ちょっとした工夫で楽しみながら取り組めたらいいと思います。これから寒くなってくるとガスを使う機会が増えるので、無駄なく大切に使っていただけたらと思います」

今回、お伝えした節約のポイントについては東京ガスが「ウルトラ省エネブック」としてまとめています。参考にしてみて下さい。

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