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  • 2022年10月4日

Jアラート誤発信 東京都島しょ部へ その経緯は 北朝鮮 弾道ミサイル

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10月4日の午前7時半前、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、東京都の島しょ部にJアラートが発令されましたが、東京都によりますと、その後、対象の地域から消えていたということです。警戒の必要がない東京の島しょ部に誤って情報が発信されていたということです。情報は都にどのように届いていたのか、そして都はどう対応したのか詳しくまとめました。

北朝鮮から弾道ミサイル EEZ外側の太平洋に

防衛省によりますと、4日、午前7時22分ごろ、北朝鮮内陸部から弾道ミサイル1発が東の方向に発射されました。

ミサイルは午前7時28分ごろから7時29分ごろにかけて青森県の上空を通過し、午前7時44分ごろ、東北地方の東およそ3200キロの日本のEEZ=排他的経済水域の外側の太平洋に落下したとみられています。

最高高度はおよそ1000キロ、飛行距離はおよそ4600キロと推定され、自衛隊による「破壊措置」は実施していないということです。

東京都の島しょ部にJアラート発令

4日朝、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射されたのに伴って、都の島しょ部の2町7村にJアラートが発令されました。都内にJアラートが発令されたのは初めてのこととなります。 
Jアラートが発令された東京・伊豆大島の大島町の住民からは、大きな混乱はなかったものの驚きや恐怖を感じたという声が聞かれました。

 

妻と自分はヘルメットをかぶって家で待機していましたがドキッとしました。ひと事じゃないし、北朝鮮が挑発していると感じた。

 

驚きました。何回もミサイルを発射しているでやめてほしい。何の目的でそういうことをしているのか分からず、怖いです。

 

朝起きたところでびっくりしました。地震か津波かと思いました。現実味がなく、心配のしようがないのが正直なところです。

“消えた島しょ部への発令”

〇午前7時27分 
東京都の島しょ部にJアラートが出されたのは、午前7時27分でした。北朝鮮からミサイルが発射されたとする内容で、対象の地域には、北海道のほか、東京都の島しょ部、2町7村も含まれていました。

〇午前7時29分 
都によりますと、その2分後の午前7時29分、Jアラートの内容を訂正するとして国から都にメールとファックスで北海道が外れ、青森県が対象地域に追加されたことが伝えられました。

〇午前7時42分 
その13分後の午前7時42分、国から同じようにメールとファックスで届いた情報には「ミサイルは午前7時29分ごろ北海道、青森県の上空を飛翔し太平洋へ通過」と記されていて、その後、都の担当者がテレビを確認したところ、Jアラートが出されていた対象地域から都の島しょ部が消えていたということです。

それまでに都は、対応にあたる30人ほどの職員を都庁に集め、「災害即応態勢」をとって、情報収集にあたり、防災アプリやツイッターなどのSNSを使って都民に注意を呼びかけていましたが、突然、対象地域から都の島しょ部が消えたことで、どのように対応すべきか、判断に迷ったということです。

都は島しょ部が一度、Jアラートの対象になったことを重く見て、情報収集を続け、午前7時50分、都内すべての自治体から被害の情報がないことを確認しました。

北朝鮮からの方向が北海道・青森県とは異なるのでは…

都は午前10時から危機管理対策会議を開き、午前7時50分時点で都内の全区市町村で被害はなかったことを改めて確認し、この内容を、アプリやSNSで発信しました。

都によりますと、これまで国からは、「ミサイルが発射された方向にある自治体がJアラートの対象になる」と説明されていました。

しかし、今回は、北朝鮮からの方向が北海道や青森県と都の島しょ部で異なっていることから、都が国に問い合わせたところ、「状況を調査中だ」との回答があったということです。

都の担当者 
「今回、Jアラートの情報を受けて影響があった人も多いと思うので国にはしっかり原因を明らかにして対策をしてもらいたい」

警戒の必要がない東京の島しょ部に誤って発信

松野官房長官は、午後の記者会見で、「ミサイルに注意が必要な地域ではないにもかかわらず、東京都の島しょ部の9町村にミサイルが発射された旨の情報伝達が行われた。現在、関係省庁において原因などを確認中だ」と明らかにしました。

一方、松野官房長官は、北海道と青森県のあわせて4つの市や町で、防災行政無線などによる住民への情報伝達に支障があったと報告を受けたと説明しました。

こうした状況を踏まえ、松野官房長官は、「国民に対する速やかな情報伝達に、引き続き関係省庁が不断の検討を進め、国民の安全安心のため、迅速かつ的確な情報提供に努めていきたい」と述べました。

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