新型コロナウイルスから回復したあとも、さまざまな体調不良に悩む人も多く、「後遺症」と考えられています。東京都は、新型コロナの後遺症に悩む人が受診をしやすいよう、後遺症に対応している都内の医療機関をマップ化してホームページで公開しました。医療機関名のほか、住所や電話番号、診療科目、予約の有無などを確認できるマップの詳細です。
WHO=世界保健機関は「新型コロナの発症から通常3か月間以内に出て、少なくとも2か月以上続く、ほかの病気の症状としては説明がつかない症状」を「コロナ後遺症」としています。
主な症状としては、けん怠感や息切れ、記憶障害や集中力の低下、嗅覚や味覚の障害などがあるとされています。
厚生労働省は6月、コロナ後遺症への対応について都道府県と、保健所を設置している政令指定都市などあわせて157の自治体すべてにアンケートを行いました。
それによりますと、すべての自治体がコールセンターなどの相談窓口を設けていた一方、後遺症に対応できる医療機関のリストを作成してホームページや自治体の窓口で周知していたのは22%でした。
こうしたなか、東京都は、利用者が受診先を探せるように後遺症に対応する医療機関をマップにまとめ9月8日からホームページで公開しました。公開されているのは都内で後遺症の受診を行う402の医療機関です。
〇診療科で探す
画面の左側には、内科、循環器内科など診療科の一覧が並んでいます。例えば内科を受診したい場合、内科のボタンをクリックすると地図上には内科に対応する医療機関が表示されます。
〇医療機関の詳細は
マップに示された医療機関の表示をクリックすると、医療機関名のほか、住所や電話番号、診療科目、予約や後遺症専門外来の有無などを確認できます。
〇症状で絞り込む
マップでは、画面左上の「症状」という表示をクリックすると、けん怠感や息切れ、脱毛や集中力低下などの症状を絞り込んで、それに対応する医療機関を探すこともできます。
都は後遺症専用の相談窓口を都立病院に設置していますが「対応している医療機関が分からない」といった問い合わせが、多く寄せられているということです。
都の担当者
「どの医療機関を受診していいか分からない場合、マップを活用してほしい。激しい運動などで症状が悪化するケースがあるので、後遺症が疑われるときは受診してほしい」
このMAPは以下のページからアクセスできます。
〇東京都福祉保健局(NHKのサイトを離れます)