観覧車がシンボルの東京・お台場の複合型施設「パレットタウン」が8月で23年の歴史に幕を下ろし、東京の臨海部の風景を象徴する施設のひとつが姿を消すことになりました。
イルミネーションに彩られた観覧車にどんな思い出がありますか。営業最終日に訪れた人たちに聞きました。
東京・お台場の「パレットタウン」は商業施設や自動車のショールームなどがある複合型施設で、開業したのは1999年でした。
シンボルの観覧車は、開業当時 世界一の高さで、お台場の観光スポットとして人気を集めましたが、この地域の開発事業のため23年の歴史に幕を下ろすことになりました。
小さい頃から家族と来ていました。一人で来てみて、自分もとしをとったなぁと。お台場の風景もだいぶ変わってしまったので、それも含めて感慨深いものがあります
夏休みも観覧車も最後だったので、楽しかったです
だっこしながら家族4人でわいわいしながら乗った思い出があります
商業施設などは、すでに営業が終了していましたが、最後まで営業していた観覧車は8月31日が最終日で、午前11時の開始前から乗ろうという人たちの列ができていました。
千葉県市川市から妻と小学生の息子と訪れた40代の男性は、11年前、観覧車の頂上でプロポーズして結婚したということです。
ちょうどプロポーズをしたところなので、思い出の地なので来ました
夜だったね
夜景を見ながら一番上の所でプロポーズしました。観覧車のおかげで結婚できて、子どもも一緒に乗れて、楽しく笑顔で1周してきたのですごくいい思い出になりました
観覧車は1周およそ16分、日中の景色に加え夜景が人気で待ち時間が長くなっても、相席がなかったこともあって多くのカップルが訪れたということです。
観覧車は31日夜のライトアップで営業を終え、9月からは取り壊し作業が始まるということです。
SNSには営業終了を惜しむ声や思い出など動画を添えて投稿されていました。
「パレットタウン」の跡地には、プロバスケットボールチームのホームとして活用される新たなアリーナの建設など、「新たなにぎわいをつくる施設」が検討されています。
観覧車の運営会社 竹内啓祐理事
「観覧車がみなさんの思い出の場になっていたのを知りうれしく思います。なくなるのは寂しいですが新たな施設の計画もあるので、いつの時代もお台場に行ったら何かおもしろいことがあって、みんな行ってみようよっていうような場所に今後もなってくれればありがたいなと思います」