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ファイザー製コロナワクチン 5歳~11歳で3回目使用を承認 専門家は

  • 2022年9月1日

新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省はアメリカの製薬大手、ファイザー製のワクチンを5歳から11歳までの子どもの3回目接種で使用することを承認しました。オミクロン株の1つ「BA.5」が広がり、子どもの感染も増え、重症になる子どもが増加しているなか、子どもの3回目接種について専門家の見方とあわせてまとめました。

5歳~11歳 2回接種済は19.7%

5歳から11歳までの子どもへの新型コロナのワクチンの接種は、ことし2月からファイザーのワクチンを使って1回目と2回目が行われています。開始からおよそ半年の8月29日の時点では、ワクチンを2回打った子どもはおよそ146万人で、全国でおよそ741万人いる5歳から11歳の子どもの19.7%となっています。

5歳~11歳の3回目接種 ファイザー製でいつから?

厚生労働省は29日開いた専門家の部会で、5歳から11歳までの3回目の接種でファイザー製のワクチンを使用することを了承し、30日正式に承認しました。5歳から11歳までの子どもの3回目接種のワクチンが承認されるのは、国内では初めてです。

さらに9月2日に開かれた厚生労働省の専門家の会議では、ワクチンの5歳から11歳の子どもへの3回目の接種を来週にも(2日時点)始めることが決まりました。
3回目も同じワクチンを使って行われ、2回目から少なくとも5か月以上間隔を開けていることが条件となります。

ファイザー “3回目接種で中和抗体の値が6倍”

2021年に、ワクチンを作っているアメリカの薬の会社「ファイザー」が5歳から11歳の子どもたちでのワクチンの効果を調べた結果、2回打って7日以上たったあとでは、新型コロナで症状が出るのを防ぐ効果は90.7%でした。

また、会社によりますと、海外で2回目の接種からおよそ6か月たった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増えたということです。

子どもの3回目接種 専門家は

5歳から11歳までの子どもを対象にした3回目接種の新型コロナワクチンが承認されたことについて、小児科の医師でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授に聞きました。

ワクチンの免疫は1回、2回の接種で確実にできるものではなく、日本脳炎やB型肝炎などのワクチンも2回より多く接種している。子どもたちも新型コロナのワクチンを2回接種すると、基礎的な免疫ができるが、それを強く記憶として残すためには3回目の接種が必要になる。

新型コロナウイルスの感染拡大の前から、子どもたちが健全な学校生活を送ることができていたのは、いろいろなワクチンを接種して病気から守られてきたからだ。新型コロナのワクチンのことも同じように考えてほしいと思っていて、追加のワクチンは接種するべきだろうと思う。

5歳から11歳の子どものワクチン接種をめぐっては、オミクロン株への効果や安全性に関するデータが集まってきたとして、接種を受けるよう保護者が努めなければならない「努力義務」とするための政令が9月にも閣議決定される見通しです。

拡大「BA.5」 子どもの感染は

厚生労働省のデータによりますと、新型コロナの感染が始まってからの2年余りでは、10歳未満の子どもはおよそ226万8000人が感染しました。8月23日までの1週間では、全国で感染したおよそ158万人のうち10歳未満の子どもはおよそ15万8000人で、およそ10%となっています。

新型コロナに感染しても子どもは軽症の人がほとんどで、オミクロン株が流行する前の2021年12月までは、10歳未満で亡くなった人は0人、10代で亡くなった人は3人でした。
一方、オミクロン株が流行するようになった2022年1月から8月23日までの間では、亡くなった人は10歳未満で15人、10代で11人いました。

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