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コロナ第7波 お盆休みイベント参加の注意点 接触機会増 成人の日では?

  • 2022年8月12日

新型コロナウイルスの感染収束が見通せていないなかで、ことしは3年ぶりに行動制限のないお盆休みの期間を迎えました。帰省や旅行、イベント参加など、人との接触機会が増えるとどうなるのか。ことし1月の成人の日がどう感染状況に影響したか国立感染症研究所などのグループが発表した分析結果のほか、お盆の時期の注意点や今後の見通しについてまとめました。

感染急増地域 接触機会の増加が影響か

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は10日、現在の感染状況について、これまでで最も高いレベルでの感染が続いていて、いったん減少してもその後に急増する地域もあり、夏休みやイベントによる接触機会の増加が影響していると考えられると分析しています。

感染リスクを伴う接触機会を可能なかぎり減らすよう呼びかけたうえで、特にお盆や夏休みの帰省で高齢者との接触や大人数での会食がある場合は事前に抗原検査キットなどで陰性を確認するよう推奨しています。

感染者数とイベント 成人式で分析

国立感染症研究所の高勇羅協力研究員らのグループは、新型コロナの患者情報を集約するシステム「HER-SYS」のデータを使って、成人の日がどう感染状況に影響したか分析した結果を国際的な専門雑誌に発表しました。

それによりますと、今年の成人の日のあと、新成人は感染者数が大幅に増加していて、成人の日から4日間の感染リスクは19歳と21歳と比べて3.22倍、全国の市区町村の70%余りにあたる成人式を開いた自治体では3.79倍になったということです。

一方、ほとんどの自治体が成人式を開かなかった2021年では新成人の感染リスクは1.27倍だったということです。

グループは、成人式だけが原因ではない可能性もあるとしながらも、こうしたイベントの際には感染のリスクが伴うと認識することが重要だとしています。

高 勇羅 協力研究員
「成人式でふだん会わない人たちと会ったことが感染者の増加につながったと考えられる。感染する可能性を自覚して気をつけてほしい」

東京都 新規感染者40代以上の割合上昇の背景は?

厚生労働省の専門家会合で示された資料によりますと、9日までの1週間の新規感染者数は、全国では前の週と比べて1.05倍で、過去最多レベルの感染が続く中で増加が続いています。
首都圏の1都3県では、東京都が0.97倍、神奈川県が0.94倍、埼玉県が1.01倍、千葉県が1.00倍とほぼ横ばいとなっています。

東京都の新型コロナウイルスの感染状況と医療提供体制を分析・評価するモニタリング会議は10日、都内の感染状況と医療提供体制の警戒レベルをいずれも最も深刻なレベルで維持しました。

会議で報告された内容によりますと、8日までの1週間の新規陽性者に占める年代別の割合は、40代以上が上昇し始め、特に65歳以上の高齢者の割合は5週連続して上昇し、10.3%となったということです。

東京都医学総合研究所 社会健康医学研究センター 西田淳志センター長
「中高年層が深夜まで繁華街に滞留していて、ここにきて、この世代の感染者が増加しているのはこうしたハイリスクな行動も一因にあるのではないか。これからお盆に入り、ハイリスクな行動が増えると再び悪化に転じる可能性があるので緊張感を維持して基本的な対策を徹底することが重要だ」

お盆休み 今後の感染状況にどう影響

新型コロナウイルスの現在の感染状況やお盆休みの影響について国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授に聞きました。

〇感染は減少傾向なのか
日々の感染者数をグラフにすると山を越えて減少傾向にあるように見えるが受診できない人や検査キットを入手できない人も相当いるため、報告されている数だけで減ったと判断するのは危険だ。症状が軽い人や無症状の人を含めると、報告の2倍くらい感染者がいてもおかしくない。

〇お盆で感染状況は
いろいろなイベントが行われていて行動制限がかからないので、やりたいようにやっていいと誤解している部分もあるが、感染は人の動きによって影響を受ける。都会から帰省や移動、旅行をすると思うが、それが感染拡大の要因になりかねず、過去最多を上回る地方が出てくるかもしれない。特に地方は医療提供体制が弱いので感染がさらに増えていけば相当厳しい状況に置かれる。

〇帰省の際の注意点
旅気分で少し気が緩んで感染対策が疎かになるおそれもあるが帰省して実家の高齢者に感染させてしまうと医療のひっ迫につながってしまう。やはりワクチンを打ってほしいし、検査を受けて陰性を確認してから行くのが安心だ。体調不良の場合には勇気を持って行かないという判断も必要だ。

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