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コロナ BA.2.75 感染力や影響は? 東京都は新検査手法を開発

  • 2022年8月8日

「BA.2.75」とは、新型コロナウイルス、オミクロン株の「BA.2」系統の変異ウイルスです。
現在主流となっている『BA5』よりも感染力が強いと指摘もされ。今後の感染状況への影響も懸念されています。
東京都は、「BA.2.75」を即日で検出できる新たな検査手法を開発し、運用を始めたと発表しました。「BA.5」と比べた感染の広がりやすさや、今後の影響についてまとめました。

「BA.2.75」とは

「BA.2.75」は、オミクロン株の「BA.2」系統の変異ウイルスで、国立感染症研究所によりますと、「BA.2」に比べてスパイクたんぱく質に数か所の変異が加わっています。

このうち、例えば「G446S」という変異は、オミクロン株の「BA.1」と共通していて、ワクチンの接種で得られた中和抗体を逃避する可能性もあるということです。

インドでは、ことし5月の時点で感染者数や死亡者数が低い水準で推移していましたが、その後、増加傾向に転じていて「BA.2.75」の拡大が影響している可能性も指摘されています。

東京都 新たな検査手法開発

日本でも「BA.2.75」は、すでに確認されています。
これまでに東京都内では9例(4日現在)の感染が確認されていますが、都は発生状況をいち早く把握して感染拡大を防ごうと、即日で検出できる新たな検査手法を開発して8月から運用を始めたと4日のモニタリング会議で公表しました。

都によりますと、これまでの検査ではすべての遺伝子の情報を解析するため、結果が出るまでに1週間ほどかかっていましたが、新たな検査は「BA.2.75」の特徴的な変異の有無のみを確認するため短期間で結果が出るということです。

都に助言行う東北医科薬科大 賀来満夫特任教授
「『BA2.75』は『BA5』よりも感染力が強いと言われていて、今後、急激に感染が拡大する可能性も否定できない。新たな検査を活用しながら今後の推移を見ていきたい」

第7波 減少速度に影響?

「BA.2.75」が、今後の感染状況にどのような影響を及ぼすのか、見極めも必要だと専門家は指摘しています。

専門家会合の脇田座長は、8月3日の専門家会合では「人びとの接触や感染予防策がどの程度かや『BA.2.75』の拡大次第で、第7波の減少速度が非常に遅くなる可能性があるという議論があった」と紹介しました。

「BA.2.75」は「BA.5」の1.14倍

新型コロナウイルスのオミクロン株の1種で日本でも検出されている「BA.2.75」の感染の広がりやすさは、現在、感染の主流となっている「BA.5」の1.14倍になっているとする分析を、京都大学の西浦博教授らのグループが公表しました。

京都大学の西浦教授と北海道大学の伊藤公人教授らのグループは、5月から先月上旬にかけてインドで報告された「BA.2.75」やほかの変異ウイルスのデータをもとに、感染の広がりやすさの違いを分析しました。

その結果、「BA.2.75」の、1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は現在、感染のほとんどを占めると推定される「BA.5」の1.14倍、感染の第6波で主流だった「BA.2」の1.36倍と推定されたということです。

グループは、日本で「BA.2.75」が急拡大する可能性は低いものの、少しずつ置き換わっていくと分析しているということです。

西浦教授はこれまでのウイルスと比べた場合の広がりやすさについて「軽微な程度にとどまっている」としながらも、次のように指摘しています。

京都大学 西浦博教授
「現状では日本に『BA.2.75』の感染者がどの程度いるのか把握できない状態なので、警戒感を持って情報収集をしないといけない」

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