1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. コロナ オミクロン株 子どもの症状は 高熱で脱水症状に注意

コロナ オミクロン株 子どもの症状は 高熱で脱水症状に注意

  • 2022年7月20日

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、子どもたちの間でも感染が広がっています。
東京都内の医療機関によりますと子どものコロナ患者の中には高い熱がでるなどして水分がとれずに脱水症状が懸念されるケースが少なくなく、入院が必要なケースもあるということです。
子どもの感染状況と、気をつけるべき点などをまとめました。

子どもの感染広がる

厚生労働省によりますと新型コロナの新規感染者を年代別にみると7月12日までの1週間では10代が最も多く、全体の16.2%、10歳未満が15.6%と子どもの感染が目立っています。

保育所などの児童福祉施設でも感染が広がっていて、7月11日までの1週間に確認されたクラスターなどの数は全国で前の週の2倍近い109件にのぼり、休園となる保育所も相次いでいます。

保育園では感染対策徹底

このため千葉県八千代市の保育園では机や遊具の消毒や換気を繰り返し、園児たちにこまめな手洗いを促すなど感染対策を徹底して警戒を強めています。
また、熱中症対策などで屋内でもマスクを外している園児が増えていましたが、感染が拡大する中、再びマスクの着用を呼びかけるのか頭を悩ませています。

勝田保育園 丸山純園長
「第6波のように保育園などで感染者が増えるのかと思うと怖い気持ちです。流行が再燃するなら、一段ギアを上げてマスクの着用を促すことも必要なのかもしれないが、本来はマスクのない生活をおくってもらいたい思いもある。暑さが続く中、着用を続けられるかも含め、非常に悩ましい」

入院病床すべて埋まるところも

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、都内の小児科の病院ではコロナに加えてほかの感染症の患者も増え、入院病床がすべて埋まる事態になっています。

東京・港区の母子医療の専門病院、愛育病院では7月に入って子どもの入院患者が増え、19日の時点で21ある小児科の病床がすべて埋まっています。

RSウイルス感染症の患者の病床

このうち新型コロナの患者が6人、かぜに似た症状が出て特に乳児では重症化するおそれもある「RSウイルス感染症」の患者が6人、入院しているということです。

新型コロナで入院している子どもの中には高熱がでるなどして水分がとれずに脱水症状が懸念されるため入院するケースが多いということです。

このうち19日、新型コロナで入院した生後3か月の男の赤ちゃんは40度の発熱とおう吐の症状が出てミルクが飲めなくなり、点滴を行ったということです。

病院が撮影した映像では看護師が赤ちゃんを抱きかかえてミルクを飲ませていました。

このほか発熱などを訴えて外来を訪れる子どもも増えていて、先週は多い日で200人近くが受診し、医師によりますと一度にこれほど多くの子どもが受診したことは過去に例がないということです。

また、妊娠中の女性の感染も増加しているということで、助産師が自宅療養中の妊婦に定期的に電話をかけて健康観察を行っていました。
 

愛育病院小児科 浦島崇医師
「入院病床は満床が続いていて退院するとすぐ次の子どもが入る自転車操業のような状況になっている。外来や救急もひっ迫していて都内の小児医療はこれまでで最も厳しい状況に置かれていると感じている。引き続き感染予防に取り組んでいただきたい」と話していました。

子どもの感染 脱水症状に注意

都内の医療機関によりますと子どものコロナ患者の中には高い熱がでるなどして水分がとれずに脱水症状が懸念されるケースが少なくなく、入院が必要なケースもあるということです。特に夏場は汗の量も増えることから脱水症状を起こしやすいということです。

愛育病院小児科 浦島崇医師
○子どもがコロナに感染した際に気を付けるべき点

「エアコンで涼しい状態を保つことと何でもいいので飲めるものを飲ませることに注意してあげてほしい。尿の量がいつもの半分くらいになっても飲み物を飲めないような状況があれば医療機関に相談してほしい」

ワクチン接種希望者も増加

新型コロナウイルスの感染の急拡大に伴い子どもの感染も増え始めていることから、東京都内の病院では子どもへのワクチン接種を希望する人が増えています。

愛育病院では毎週土曜日に5歳から11歳の子どもへのワクチン接種を行っていますが、希望者が増え始め2週連続で予約が全て埋まりました。

16日も子どもたち10人に接種が行われ、保護者の付き添いのもとでアレルギーなどについて医師から聞き取りされたあと接種を受けていました。

女子児童(11)

小学校でも感染が増えてきています。ワクチンを打ったのでもし感染しても症状が軽くなってほしい。

40代母親

感染者が増えてきたところで子どもたちはこれから夏休みになり不特定多数の人との接触も考えられるので安心のために接種しました。

愛育病院 浦島医師
「陽性者が急激に増えてフェーズが変わっている。感染した子どものほとんどはワクチンを接種していない。本人や同居している人が基礎疾患がある場合は接種を積極的に検討してほしい。子どもはマスクができない場合もあるので、家族以外との会食はなるべく控えてほしい」

塩野義 子ども対象のワクチン臨床試験

大阪に本社がある塩野義製薬は、開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、5歳から11歳の子どもを対象とした臨床試験を始めたと発表しました。

塩野義製薬では開発中の「組み換えたんぱく質ワクチン」という種類の新型コロナウイルスのワクチンについて、すでに12歳以上や18歳以上などを対象にした臨床試験を進めています。

会社によりますと、今回の臨床試験は5歳から11歳が対象で、参加者48人に開発中のワクチンを2回接種し、子どもに接種した際の安全性などを確認するということです。

使われているワクチンは大人向けの臨床試験で使われているものと同じ成分で、今回は5歳から11歳の子どもに適切な量も確認するということです。会社では、今後、臨床試験の結果を検討しながら、国への承認申請を目指すとしています。

塩野義製薬(コメント)
「日本国内で5歳から11歳に接種できるワクチンの選択肢は限られていて、ワクチンが必要な子どもに選択肢を複数用意したい。小児から高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるワクチン開発を目指す」

ページトップに戻る