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第7波オミクロン株 BA.5の症状は 病床使用率上昇の東京都が医療強化

  • 2022年7月13日

東京都内では新型コロナウイルスの1日の新たな感染の確認が1万人を超え、専門家は第7波に入ったという認識を示しています。感染の拡大に影響しているとみられるオミクロン株の「BA.5」の症状の傾向についての専門家の見方に加え、感染者の増加による医療体制や救急への影響や対策をまとめました。

“感染拡大のスピードが驚くほど速い”

東京都内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人は、7月1日には3500人余りでしたが、その後、前の週の同じ曜日の2倍を上回る感染が続くなどして、12日には1万人を超えました。1日の感染の確認が1万人を超えるのは、ことし3月16日以来です。

現在の感染状況について国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は「感染拡大のスピードが驚くほど速く、外来でも、検査の陽性率が50%以上の日が続いている。思い当たるような感染リスクがないという人も陽性になるパターンも多くなっていて、日常生活の中でどこかで感染している人が増えている印象だ」と話しています。

感染力がより高いBA.5 症状の傾向は

東京都内では、感染の増加に影響していると考えられているオミクロン株のうち、感染力がより高いとされる「BA.5」に置き換わりが進んでいます。
都のモニタリング会議での報告によりますと、「BA.5」の疑いがあるウイルスの割合は、6月27日までの1週間で33.4%を占めていたということです。
「BA.5」の症状の傾向について、国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授に聞きました。

国際医療福祉大学 松本哲哉主任教授
「これまでの変異株とどの程度症状が違うのかは難しい部分もあるが、全体の傾向として熱が高めに出やすい人が多く、のどの症状が強めに出たり、せきが出たりするなど、やや今までとは違う症状が出ていると感じる。
感染力が強いだけでなく免疫を避ける能力も高いので、ワクチンを接種した人でも感染しやすい面がある。一方、重症化しやすいかはまだわからないが、現在はワクチンの効果もあり重症化率は低く抑えられているのではないか」

病床使用率の状況 都は医療体制強化

関東地方1都6県の新型コロナ用病床の使用率です。このうち最も使用率が高い都内では、7月1日時点では18.9%だったのが、12日時点の速報値では41.1%と、新型コロナ用の確保病床を5000床から7000床に引き上げる判断を行う目安としている40%を上回りました。

都は新型コロナ用の病床を増やすよう医療機関に要請したということで、12日の病床使用率は、速報値から11.3ポイント減少し29.8%となりました。

さらに都では、家庭内感染を防ぐための宿泊療養施設も3000室増やしておよそ1万2000室にするほか、自宅療養者に対応するサポートセンターの態勢を第6波のピーク時の水準に引き上げたということです。

その一方で、重症患者用の病床使用率は低い水準で推移しています。人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使用している重症の患者は12日時点で12人と、第5波のピーク時の297人や第6波のピーク時の87人などに比べると大幅に少なくなっています。

国際医療福祉大学 松本哲哉主任教授
「今はそこまで医療がひっ迫していないという状況が『慣れ』や『安ど感』を生み、このまま突っ走っていくと気付いたときに多くの人が亡くなる、という事態にもなりかねない。やれる対策は今のうちに準備し、ワクチンにしろ、感染対策にしろ、そう簡単には緩めてはいけない状況だと思う。『3密』の場ではマスクをつけたり、適度に換気をしたりするなど、責任を持って基本的な感染対策を続けていくことが重要だ」

救急搬送が困難な事例 3週連続で増加

新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大する傾向にある中、10日までの1週間に救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」は2887件で、3週連続で前の週を上回りました。

地域別には、東京都が1565件、大阪市が259件、千葉市が153件、横浜市が115件などとなっています。
新型コロナウイルスの感染が疑われるケースは全体の2887件のうち、およそ30%にあたる855件で、前の週から175件増えています。

総務省消防庁は「新型コロナの感染者数の増加で搬送困難な事例も増え始めている。前の週を上回る状態が続いているので今後の動向に注視したい」と話しています。

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