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第7波は?急増する東京都コロナ感染者 原因や医療への影響をどうみる

  • 2022年7月6日

東京都内の新型コロナウイルスの感染確認は、1週間前の同じ曜日を2倍あまり上回るなど急増し、専門家は「感染者数は1、2か月上昇していく可能性がある」と指摘しています。
この状況は感染拡大の「第7波」につながるのでしょうか。現在の感染状況や今後の見通し、暑さの中での感染対策などについて専門家に聞きました。

前週同曜日の2倍超 急増する都内の感染確認

東京都内で5日、新型コロナウイルスに感染していると確認された人は5302人、さらに6日は8341人で、いずれも前の週の同じ曜日よりも2倍以上増え、19日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。都内で1日に8000人を超えるのは、ことし4月14日以来です。

感染の確認が前の週の同じ曜日を上回り始めた6月18日と7月4日をくらべると、7日間平均は、18日は1592.1人でしたが、4日時点では3380人と2.1倍に増加しています。

“1、2か月は感染者数が増加していく可能性が高い”

現在の感染状況について国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授に聞きました。

〇増加の要因
増加の要因としては、さまざまな制限が解除されて多くの人の動きが活発になり、接触の頻度が高まって感染しやすい状況が起きているほか、「BA.5」という感染力が強い新たな変異株が出てきている影響も受けていると思う。

〇感染者数の見通し
今後、旅行や飲食などの動きは、場合によっては、さらに活発になる可能性もある。少なくともこれから1か月、2か月は、感染者数が増加していく可能性が高く、場合によっては東京でいえば1日に1万人ぐらいの感染者数に届く可能性もある。

医療 熱中症対応で混乱のおそれ

入院患者は、7月3日に1000人を超え、4日の時点では1067人です。1日の感染確認が前の週の同じ曜日を上回り始めた6月18日時点の531人のおよそ2倍です。
入院患者の増加で、病床使用率は21.1%まで上昇しています。ただ、ピーク時には60%近くまで上がった第6波にくらべると低い水準です。

松本主任教授に医療への影響について聞きました。

〇医療への負荷
ワクチンの効果も一定程度認められるしすでに感染した人もいるので感染したとしても重症化する割合が増えるわけではない。それを考えると感染者数が、一定程度、増えたとしても、今回、医療のひっ迫は、それほど大きなことは起こらないと考えている。

〇熱中症対応で混乱も
特に夏は熱中症の患者が増え、熱中症なのかコロナの感染なのかしっかり分けることができないので、医療現場はかなり混乱する可能性が高い。
明らかに熱中症と思われるようなケースで運ばれても、コロナに感染していないと否定はできないわけで、救急で運ばれた人に関して医療機関はかなり慎重に対応せざるを得ない。コロナの感染そのものによる医療のひっ迫は起こらなくても、救急対応などが厳しい状況に追い込まれる可能性はあると思う。

熱中症対策と感染対策の両立は

異例の早さでの梅雨明けのあと記録的な猛暑となった6月、総務省消防庁によりますと熱中症で病院に運ばれた人は全国で1万5657人、死者は17人で6月としては統計を取り始めた2010年以降最も多くなりました。7月も全国的に気温が平年よりも高くなると予想されていて、引き続き熱中症への対策が必要です。

熱中症対策が求められる中でのマスクの使い方や、冷房を使う際の注意点を聞きました。

〇マスクの使い方
どのタイミングでもマスクを外せるわけではないが、少なくともここでは感染リスクはないだろうというところではむしろ逆にこの暑い時期は、積極的に外すことも大事だ。
炎天下でマスクをしていると熱がこもるし、水分も取りにくくなる。マスクをつけ続けることが特に夏の時期はリスクも伴うことになるため、メリハリをつけたマスクの使い方に変えていかなければならない。

〇冷房中でも換気を
冷房を優先して換気がおろそかになり、それが感染の広がりの1つの要因になっている可能性は十分あると思う。
節電といわれているなかでの換気と、矛盾している部分はあるが、多くの人たちが集まって会話をするというような場所であれば、換気をしないとリスクは高くなってくる。
冷房の効率は下がるかもしれないが、一旦換気をすることも大事で、状況に合わせた感染対策ということを心がけていただきたいと思う。

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