東京 上野動物園の双子のジャイアントパンダ、「シャオシャオ」と「レイレイ」。
6月23日で1歳になるのを前に誕生日会が開かれました。
オスのシャオシャオと、メスのレイレイは、いずれも6月13日には体重が27キロを超え、生まれたときのおよそ200倍に成長しています。
誕生日会には、抽せんで選ばれた14組の親子が参加し、バースデーカードに「おたんじょうびおめでとう」などと書いたりしていました。
雄の「シャオシャオ」は、感情表現が豊かで、楽しんだり、怒ったり、怖がったりする様子がみてとれる一方、ちょっとしたことでびっくりするなど、少し繊細な一面があるということです。
また、雌の「レイレイ」は、マイペースでおっとりしていて、母親の「シンシン」や「シャオシャオ」の動きをよく見ながら行動する様子がうかがえるということです。
式典では、子どもたちからのメッセージとともにカゴに入ったリンゴがプレゼント。子どもたちは式典のあとようやくシャオシャオ、レイレイを間近でみることができ「丸くてかわいかった」「前に見たときより大きくなってた」などと話していました。
上野動物園 教育普及課 大橋直哉 課長
「無事に1歳を迎えられてうれしいです。日本で生まれ育ったパンダが野生パンダの保全に役立ってくれればと思います」
「シャオシャオ」と「レイレイ」が1歳を誕生日を迎えるのに合わせ動物園近くの観光案内所では、お祝いムードを盛り上げようと、「お誕生日おめでとう」と書かれたパネルやバースデーケーキをかたどった飾りなどを用意しました。
また、双子の誕生日にあわせ、姉のシャンシャンや父親のリーリー母親のシンシンも誕生日が近いことから、双子を含めた5頭の「ファミリー」を描いた手ぬぐいやバームクーヘンも用意しました。1歳の誕生日を前に案内所を訪れる人も増えているということです。
上野案内所 櫻井 智子さん
「ここからどんどん上野を盛り上げていきたいです。双子の誕生日をきっかけに、街の魅力も知っていただければうれしいです」
一方、同じく上野動物園で生まれた双子パンダのお姉さんにあたる「シャンシャン」は、6月12日に誕生日を迎えて、5歳になりました。
新型コロナの影響で、これまでに中国への返還が4回、延期されています。パンダとしては繁殖の適齢期を迎えており、都によりますと現時点ではことしいっぱいで返還される予定です。
上野動物園のパンダの歴史は古く、日中国交正常化の象徴として、オスの「カンカン」とメスの「ランラン」がやってきてから、ことし10月に50年を迎えます。
それに合わせて、地元の商店街では、イベントを計画しているということです。