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ヤングケアラー調査 小学生の6.5%「家族の世話している」

  • 2022年4月7日

大人にかわって家族の世話や介護をしている「ヤングケアラー」について、国が初めて小学生に調査を行いました。
その結果6年生のおよそ15人に1人が「家族の世話をしている」と答えたことが分かりました。

ヤングケアラー 小6対象に初の調査

厚生労働省はヤングケアラーの実態を把握するため、ことし1月、全国の小学校から抽出したおよそ2万4500人の小学6年生を対象に初めての実態調査を行い、9700人余りから回答を得ました。

それによりますと、「世話をしている家族がいる」と答えたのは6.5%で、およそ15人に1人に上りました。

相手を複数回答で聞いた結果は次の通りです。

きょうだい:71%
母親:19.8%
父親:13.2%
祖母:10.3%
祖父:5.5%

世話の内容は、次の通りです。

障害や病気のある家族などの見守り:40.4%
食事の準備などの家事:35.2%
きょうだいの世話や送り迎え:28.5%
入浴やトイレの世話:18.9%

頻度は「ほぼ毎日」が52.9%、平日1日に費やす時間は「1時間以上2時間未満」が27.4%で最も多く、「7時間以上」という回答も7.1%に上りました。

学校や大人にしてもらいたいことなどを自由記述で聞いたところ、次のような意見が寄せられたということです。

つらさを分かってほしい
自由な時間を増やしてほしい
相談できる場所がほしい
頑張って世話をしていることを認めてほしい
ほめてほしい

など

 

厚生労働省
「おつかいやきょうだいの遊び相手などお手伝いの範囲内で家族の世話などをしている子どもも含まれていると見られるが、小学生にも一定数のヤングケアラーがいることが分かった。調査結果を踏まえて訪問支援の拡充などニーズに応じた対策を強化したい」

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