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日本の妊婦はやせすぎ? 妊娠中の体重増加量 目安3キロ引き上げ

  • 2022年4月6日

国は去年、妊娠中の体重増加量の目安を従来よりもおよそ3キロ引き上げて15年ぶりに改定しました。ダイエット志向の高まりでやせている女性が増え、妊娠中も体重を増やさないようにする妊婦が増えるのにともなって2500グラム未満の子どもの割合が増加し、子どもへの将来的な健康のリスクが高まるおそれがあることが背景にあるといいます。

妊娠中の体重増加の目安は?

国は去年、妊娠中に必要な栄養素などをまとめた「妊産婦のための食生活指針」を15年ぶりに改定しました。このうち妊娠中の体重増加量の目安は従来よりおよそ3キロ引き上げられました。

その増加量は体重を身長の2乗で割った指数、「BMI」に応じて異なっています。

・18.5未満のやせ型の人は12キロから15キロ
・18.5以上25未満の普通の人は10キロから13キロ
・25以上30未満の人は7キロから10キロ
・30以上の人は個別対応

これまで妊婦検診で どのくらい指導されましたか?

妊娠中の体重管理、みなさん苦労しているようです。
これまでは、体重の増加を厳しく指導される傾向があったようです。

 

食欲出てくるので抑える努力していた。追い詰められる部分あったので、もう少し増やしていいとわかっていれば、ちょっと心に余裕も出たのかな。

 

健診に行く時には体重増えていて「また言われるんじゃないか」とか。急に増えるとお医者さんから指摘されたりして…

 

体重が増えちゃいけないのは結局何がいけないのかがわからなかった。

専門家「あくまでも目安で絶対ではない」

なぜ、妊娠中の体重増加の目安が引き上げられたのか。改定に関わった、順天堂大学医学部産婦人科の板倉敦夫 主任教授に、その背景を聞きました。

順天堂大学医学部産婦人科 板倉敦夫 主任教授
「これまで体重増加量を厳しく指導していた背景には、妊産婦の死因として多かった高血圧予防の目的があったが、近年、医療の進歩で妊産婦の死亡が減った。
その一方、生まれたときの体重が2500グラム未満の低出生体重児の割合が多いことが問題視されて、妊婦の体重増加が注目された」

低出生体重児の割合は、1980年で5.2%でしたが2019年で9.4%と2倍近くに増え、やせ型の妊婦は低出生体重児を出産するリスクが高くなっているということです。低出生体重児は生活習慣病にかかるリスクも高いということです。

順天堂大学医学部産婦人科 板倉敦夫 主任教授
「『小さく産んで大きく育てる』などということばが言われていたかもしれませんが、今は必ずしもいいことばかりでないのが最近の考え方だ。今回示したのは妊娠中の体重増加の目安であって絶対ではないが、妊娠中の体重増加について主体的に考えてほしい」        

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