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キエフ出身ピアニストがチャリティーコンサート“平和への祈りを”

  • 2022年3月17日

ロシア軍が迫っているウクライナの首都キエフ。そのキエフに今も家族や友人が残っているウクライナのキエフ出身のピアニスト、レオニード・シャポワロフさんが、都内でチャリティーコンサートを開きました。
「この戦争は多くのウクライナの人々にとって、本当に大きな悲劇です。音楽という世界共通の言語を通して、この私の気持ちを日本人全員に伝えたい」と話すシャポワロフさん。平和への祈りを込めて演奏していました。

友人が話すキエフの状況は

キエフ出身のピアニスト、レオニード・シャポワロフさんは去年1月に来日し日本で活動しています。弟や音楽家の友人たちが、今もキエフに残っています。シャポワロフさんは、弟や友人たちとスマートフォンでやり取りを続けていて、15日夜もキエフの東側に住むバイオリニストの友人とテレビ電話で話しました。

・15日時点での攻撃の状況は?
「14日から朝の攻撃は2日連続です。ここでも大きな爆発音が聞こえます。けさも民間の住宅が攻撃を受けた。彼らは一般の建物をミサイルで攻撃しています」

・食料など生活の状況は?
「ガスや電気、暖房は問題なく、インターネットも使えます。ただ、食料の事情はよくありません。開いている店もありますが、食料品がそろっているわけではなく限られています。道路では検問が行われたり、封鎖されたりしているところも多い。車を調べられることもあるのでパスポートなども持っていないといけません。本来は数分でつくはずの場所に数時間かかることもあります」

・避難の状況は?
「ほぼ50%がキエフを離れたと言われています。テレビで見るかぎり鉄道や車で避難することは可能です。ただ、駅に行くにも時間がかかりますし、戦闘が続いていますのでいつでも車で避難できるわけではありません。そして、キエフから避難するために必要な力、気力、お金がない人や家族の世話をしなければならない人、自宅や地区を守っている人もいます」

・情報入手手段などについては?
「私はYouTubeでテレビを見ています。近所の人たちはラジオの電波が届いています」

この電話のあと、キエフでは、日本時間の16日午前3時から35時間の外出禁止令が出されるなど緊迫した状況となっています。

「多くのウクライナの人々にとって大きな悲劇」

シャポワロフさんは、できるかぎり支援しようと日本の演奏仲間の協力を得て、15日夜、東京 新宿区でチャリティーコンサートを開きました。

会場のアトリエにはおよそ20人が訪れ、シャポワロフさんは、仲間とともにウクライナの作曲家が作った「メロディー」という曲などを平和への祈りを込めて演奏していました。

シャポワロフさん
「キエフにいる弟はロシア軍が迫れば、銃をとって戦うでしょう。この戦争は多くのウクライナの人々にとって、本当に大きな悲劇です。この悲劇を音楽という世界共通の言語を通して、日本人全員に伝えたい」

このコンサートの収益は、全額がウクライナ大使館に寄付されるということです。

 
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