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ウクライナへの軍事侵攻影響 モルドバ産のワインが輸入できない会社も…

  • 2022年3月4日

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、日本でも暮らしや経済にどのような影響を及ぼすのか、懸念が高まっています。東京の貿易会社では、ウクライナの隣国、モルドバ産のワインが輸入できない状況になっています。

モルドバ産のワインが…

ウクライナの南にあるモルドバは、日本の九州とほぼ同じ面積です。世界最古のワイン発祥の地の1つともされ、300を超えるワイナリーが味を競いあっています。

東京の貿易会社では、6年前からモルドバ産のワインを専門に扱っていて、ウクライナ南部の港を経由して船で輸送していましたが、軍事侵攻の影響で輸入できない状況になっています。

輸入できなくなっているモルドバ産のワインのなかには、モルドバ、ウクライナ、それにジョージアの3つの国のぶどうの品種を使った「フリーダムブレンド」と名付けられた商品もあります。 

旧ソ連からの独立を記念し「これから自由になる」という思いを込めて作られたワインだということです。

貿易会社 岩崎優子社長
「ロシアのモスクワにも3年ほど住んでいて、ウクライナにもモルドバにも友人がいて、とても心が張り裂けそうな本当につらい状況です。日々ウクライナやモルドバの人たちがどういう思いで苦しみ、立ち向かっているのか、多くの人に知ってほしい」

“逃げることなく必要な支援をしていく”

「フリーダムブレンド」などのワインをつくっていて、およそ200年の歴史があるモルドバの老舗ワイナリーでは、現在、地域の人たちと協力して、ウクライナから避難してきた人たちへの支援をボランティアで行っています。

寄付された衣服や生活必需品を配っているほか、ワイナリーに併設された宿泊施設や周辺の住宅を滞在場所として提供しています。また、国境付近にテントを設置して、24時間態勢で温かい食事や飲み物を配っています。

ウクライナでは防衛態勢強化のため18歳から60歳までの男性の出国を制限していることから、避難してきた人たちが国内に残る家族に無事を知らせるための通信手段も提供しているということです。

ワイナリーで働くアンドレイ・レアフさん
「避難してくる人たちの流れは止まらず、1日に何千人も目にするのは心が痛む。でも、いまは感情を脇に置いて私たちができることに集中しています。私たちモルドバ人はどんなコストを払ってでも、地域の自由のために避難してきた人たちを支援しなければいけない。そうでなければ、再び大国ロシアの下に置かれてしまう。ウクライナを襲っている状況が私たち自身におよぶ可能性は否定できず、怖いけれども、いまはここで、逃げることなく必要なすべての支援をしていく」

 
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