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「BA.2」の広がりは 都内で4月にオミクロン株の74%を占める予測も

  • 2022年3月3日

新型コロナウイルスのオミクロン株の1つで感染力が強いとされる「BA.2」系統のウイルスについて、京都大学の西浦教授と北海道大学の伊藤公人教授らのグループは、東京都では、4月にはオミクロン株全体の74%がこのウイルスに置き換わるとする試算結果を公表しました。都内の現状と試算結果をまとめました。

「BA.2」都内の感染確認34人 市中感染が8割余か

オミクロン株の一種で「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスは、現在、広がっているウイルスよりも感染力がさらに高いと指摘されています。

都が去年12月とことし1月に新型コロナウイルスの感染が確認された人を対象にゲノム解析を行ったところ、これまで30人がこのウイルスに感染していることがわかっています。
3月3日の都のモニタリング会議で専門家から最新の解析結果が報告され、新たに4人の感染が確認され、あわせて34人になったということです。このうち、8割あまりにあたる29人は、市中感染とみられるということです。

このほか、都が2月、「BA.2」系統のウイルスを見つけるためのPCR検査を489人に対して行ったところ、7人がこのウイルスに感染した疑いがあることがわかったということです。
このうち、2月21日までの1週間では検査した人の4.2%にあたる4人、2月28日までの1週間では2.2%にあたる2人に感染の疑いがあると確認されたということです。

専門家
「これまでのアルファ株やデルタ株では10%を超えたあたりから増加する傾向が見られた。『BA.2』についても推移を注視していくことが必要だ」

4月に都内オミクロン株の74%が「BA.2」とする予測も

東京都が行っている「BA.2」の調査結果をもとに今後、「BA.2」の占める割合がどう推移するかを予測した試算結果が公表されました。
これは京都大学の西浦教授と北海道大学の伊藤公人教授らのグループが、2日開かれた厚生労働省の専門家会合で示しました。

その結果、2月上旬にはほとんど検出されなかった「BA.2」が今後、増加し、4月1日には東京都のオミクロン株全体の74%がこのウイルスに置き換わる可能性があるという計算になったということです。

また、海外のデータを使った試算では「BA.2」は、現在、日本で主流となっている「BA.1」系統のウイルスと比べて感染力の強さの指標となる「実効再生産数」が26%高いという結果になったということです。

西浦教授は「『BA.2』への置き換わりが進むとみられる3月後半は人の移動が活発になる時期で、感染の再度の増加や全国的な拡大に注意が必要だ」とコメントしています。

“「BA.2」などで感染再増加の可能性も”

厚生労働省の専門家会合は2日、全国の感染状況について、すべての年代で減少傾向になっている一方、特に大都市部では感染者数が多く減少のスピードは緩やかなため、少なくともしばらくの間は感染者数が高いレベルで推移することが予想されるとしました。
さらに、まん延防止等重点措置が解除された地域を中心に、夜間の繁華街の人出が急増し、感染者数の増加傾向が見られているほか、今のところ兆候は見られないものの、「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスに置き換わって再び増加に転じる可能性や、年度末を迎えて人との接触機会が増えることにも注意が必要だとしています。

厚生労働省 専門家会合 脇田隆字座長
「『BA.2』系統は、まだ低いレベルだが、今の主流である『BA.1』系統よりも感染力が強いなどとされることから、仮に今後増えてくると、再び急速な感染拡大が止まらない状況になる可能性もある。
春休みや3連休、年度末で卒業式や就職などがあり、接触の機会やふだん会わない人と会う機会が増える。そうした機会をきっかけに感染拡大が繰り返されてきたので、今後も感染が再拡大していく可能性は十分にある。基本的な感染対策をしっかりしていくことが重要だ」

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