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ウクライナにいる母の無事を願い…不安と緊張で眠れない日々

  • 2022年3月3日

「東京に戦争はありませんが、私の頭やスマホ、私の心には戦争があります」
都内の大学院に留学しているウクライナ人の女性のことばです。
現地にいる母親とはSNSなどを使ってやりとりをしていますが、母親が日に日に疲弊していて体調を案じています。母親は爆撃の警報が鳴るたびに地下の食料倉庫に身を隠して恐怖を感じながら過ごしているということです。

「ミサイルの音が大きくてすごく恐ろしい」

東京・調布市で暮らすアナスタシア・ポリシュチュクさんは、ウクライナ北西部にある都市ジトーミルの出身で、都内の大学院に留学し安全保障について学んでいます。

3年ほど前に父親が亡くなり、62歳の母親は現地で1人で暮らしていて、ロシアの侵攻が始まったあとも「わが家から離れたくない」と自宅にとどまっています。

母親がいる街もミサイル攻撃を受けていて、警報が鳴るたびに自宅の地下にある食料倉庫に身を隠していて、母親は泣きながら「ミサイルの音が大きくてすごく恐ろしい」と話していたといいます。

母親の身を案じ、アナスタシアさんは、SNSなどを使って数時間おきにやりとりを続けています。

アナスタシアさん
「28日のメールで、私が『お母さん、どうでしょう、ミサイルの目撃の情報を見た』と送りしました。お母さんは5分くらい答えないので、私は心配して『お母さん』と送りました。お母さんは『自宅の地下にある倉庫のような所にいた』と。私は『お母さん、とても愛している』と書いたら、お母さんは『そういうことばを言わないでください、泣いてしまうから』と返事が来ました」

「ロシアからの攻撃が止まることを願っている」

侵攻が長引くことで、母親は日に日に精神的に追い詰められ、血圧が上がるなど体調が悪くなっているということです。

アナスタシアさん自身も不安と緊張で食欲がなくなり、よく眠れない状態ですが、母親には伝えず、元気にふるまっているということです。

アナスタシアさん
「母はどう生き残るのか、不安と緊張、精神的な負担が大きいです。東京に戦争はありませんが、私の頭やスマホ、心には戦争があって、まるで2つの世界に住んでいるようです。私も食欲がないと知ったら、母は心配してしまうので、安心させて応援する行動をとらないといけない。ロシアはウクライナ人をきょうだいの民族だと言いますが、なぜ、きょうだいを殺し、領土を奪っているのか。ロシアからの攻撃が止まることを願っています。ウクライナ人の心、ウクライナ人自体を占領できるわけではないことを知ってほしいです」

 
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