1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 第6波オミクロン株 高齢者 感染から誤えん性肺炎で症状悪化も

第6波オミクロン株 高齢者 感染から誤えん性肺炎で症状悪化も

  • 2022年3月1日

新型コロナウイルスの新規感染者数は全国では減少傾向となっていますが、東京都内の病院でほぼ満床の状態が続いているところがあります。患者の多くは高齢者で、感染によってものを飲み込む力が衰えて「誤えん性肺炎」を起こして悪化するケースが相次いでいるといいます。医師は「飲み込む力が回復できず亡くなるケースもある」と警戒を強めています。

“高齢者の入院患者数や割合が増加”

新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都内の入院患者数と重症患者数は高い値で推移しています。都内の入院患者は2月7日に4000人を超え、23日の時点では入院患者の73%が60代以上だったということです。
また、都の基準で集計した人工呼吸器などを使用している重症の患者は、2月19日と20日の時点では、第6波で最多の87人、23日の時点では81人です。重症患者の8割あまりは60代以上だということです。
24日に開かれた都のモニタリング会議で専門家は「高齢者の入院患者数およびその割合が増加している」としています。

感染から誤えん性肺炎 高齢者に相次ぐ

東京・文京区にある東京医科歯科大学病院は、2月25日の時点で、12床ある重症病床も49床ある中等症病床もほぼ満床の状態になっています。
患者の多くは高齢者で、このうち2月入院した高齢患者の肺のCT画像には、新型コロナの特徴とされるすりガラス状の肺炎の影はなく、気道近くに肺炎の影がみられたということです。「誤えん性肺炎」を起こして悪化しているものとみられるということです。

第6波で広がるオミクロン株は、炎症が肺まで達して重症化するリスクはほかの変異ウイルスより低く、感染によって鼻やのどなどの上気道の炎症は引き起こしやすいとされています。
さらに高齢者は、発熱やけん怠感で食べ物などを飲み込む力が衰えて「誤えん性肺炎」を起こすケースが相次いでいるということです。

東京医科歯科大学病院の酒井朋子医師は「コロナによる発熱やけん怠感で飲み込む力が弱まって誤えんし、症状が悪化している。高齢患者が多い第6波の特徴と言える」と指摘しています。

ものを飲み込む力の回復を

「誤えん性肺炎」を起こした高齢の患者は、コロナの回復後も飲み込む力は回復せずに弱っていくケースもあるということで、病院は飲み込む力を回復させるリハビリに力を入れているということです。

東京医科歯科大学病院 酒井朋子医師
「食事を口からとっていた方たちが、感染を機に食べられなくなってしまい、元の生活に戻れない方々も多い。病院での治療が長引き、飲み込む機能が戻らず、死に至ってしまう方も多いので、機能を戻していくためにリハビリは非常に大切だと思う。出来るかぎりのリハビリを続けていきたい」

ページトップに戻る