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ロシア侵攻 都内在住のウクライナ人女性 「祈るしかない…」

  • 2022年2月25日

「両親も妹もたくさんの友達もウクライナにいます。希望を持ってあきらめず祈るしかない」

ロシアがウクライナへの軍事侵攻に踏み切りました。緊迫するウクライナ情勢。都内で暮らすウクライナ人の女性は、現地で暮らす両親と毎日連絡をとって安否を確認していますが、
ロシアによる軍事作戦の実施が伝えられるなかいっそうの不安を募らせています。

「希望を持って諦めず祈るしかない」

ロシアによる軍事侵攻は24日、ウクライナの各地で始まりました。国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態が進んでいます。

ウクライナ人のオペラ歌手、ステパニュック・オクサーナさん(44)は、日本の芸術団体からの誘いを受けて、2008年に日本に移り住み、歌手としての活動を続けて来ました。
現在は東京 国分寺市でウクライナ人の夫と息子2人と暮らしています。

両親は首都キエフからおよそ150キロ離れた村にいることから、安否を心配し、毎日インターネットを通じたテレビ電話で連絡をとっています。

ロシアによる軍事作戦の実施が伝えられ、緊迫が高まる中で、24日も日本時間の午後1時半ごろ連絡をとりました。

オクサーナさんの母親
「テレビでは大統領の緊急のスピーチが流れていて、東部の地域に侵攻が始まったことを伝えている。テレビでは銃撃音がしているという報道もされている。自宅にとどまり、パニックにならないように努めている」

オクサーナさん
「両親も妹も、たくさんの友達もウクライナにいます。何かしないといけないと毎日考えています。『いつも心配しないで。大丈夫』とポジティブな家族だから、いまも温かいエネルギーを家族からもらって勇気を持ってあきらめないで平和のこと信じています。希望を持ってあきらめず祈るしかない」

東京五輪・パラでウクライナのホストタウンも安否を気遣う声

 東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして交流してきた東京 日野市からは、選手たちの安否を気遣う声が聞かれました。

日野市は、去年の東京オリンピック・パラリンピックでホストタウンになり、事前キャンプでウクライナの空手の選手団を受け入れました。

感染対策をとったうえで、市内の空手道場に通う子どもたちが選手たちの練習を見学したり、市の担当者などが屋外で激励会を開いたりして交流しました。

大会のあと、選手たちと直接のやり取りはできていませんが、SNSを通じて試合での活躍を見守っています。

ウクライナ情勢の緊迫を受けて、市の職員たちは選手たちの安否を心配していて、24日も報道を見て情報を集めていました。

日野市企画部 平義彦さん
「交流した選手たちはとても律儀ですばらしかった。これからも交流を続けたいし、また彼らに会いたいです。刻々と状況が変わり、空爆が始まったという情報もあり、本当に心配しています。もし空爆が本当だとしたら、あってはならないこと。選手たちが安全に過ごせることを心から願っています」

 
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