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自宅療養者が語る食料品配送支援の遅れ 神奈川県は配送とりやめも

  • 2022年2月16日

新型コロナウイルスの感染拡大で急増する自宅療養者に、自治体が行う食料品の配送が遅れ、十分に支援が届かない事態が相次いでいます。親子で感染し外出ができない中で配送の遅れに直面した自宅療養者の声や、現時点の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の配送対応の状況などをまとめました。

自宅療養50万人超 食料品配送に遅れも

厚生労働省のまとめによりますと、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は2月9日時点で、全国で54万3045人にのぼり、過去最多を更新しました。
こうした人たちの生活を支援するため、都道府県などは希望者に対して水やレトルト食品などの食料品を自宅に届けています。

しかし、自宅療養者の急増に伴って東京都や埼玉県、千葉県、大阪府、福岡県などでは食料品の配送が遅れ、支援が十分に届かない事態も起きています。

届かない食料品 子どもを抱えた女性は

大阪府内で暮らす30代の女性は自治体からの食料品の支援が届かなったひとりです。女性は11歳の娘と8歳の息子を育てるシングルマザーで、1月30日に娘に症状が出たあと、2月4日に自身も感染が確認されました。
自宅で療養を始めて最初の数日は、備蓄していた食料品で過ごしましたが、ほどなく底をつきました。

自宅で療養した女性
「主にネットスーパーを利用して、なんとか食料品の調達をしていましたが、どうしても別途送料がかかるなど、コストが高い部分がありました。長らくお仕事も休まざるを得ない状況で、家計が苦しくなってくると不安です」

結局、大阪府から3日分の食料が届いたのは、自宅での隔離を始めてから11日後でした。大阪府では感染者の登録が遅れることで配送に時間がかかるケースが出ているということです。

「銀行にお金を引き出しに行くこともできず、人と接触することもできないので、本当に身動きがとれないような状態でした。
食料品がないということは本当に死につながると、今回すごく思いました。これだけ買い物に行けないこと、食料品がないということの辛さが身にしみました」

配送支援 東京・埼玉・神奈川では

〇東京都
希望者には原則、翌日までに配送していますが、ピーク時には1日9700件の申し込みがあり、届くまでに数日以上かかることがあるということです。

東京都
「急な増加に対応が追い付かず、申し訳なく思っている。遅れは徐々に解消してきている。感染者数は急激には下がらないので、遅れることなく届けられるよう対策を進めたい」

〇埼玉県
申し込みから届くまでに最大で1週間ほどかかっているということです。

〇千葉県
食料品の配送に遅れ

〇神奈川県 一部除き配送とりやめ
自宅療養者が急増して対応が難しくなったとして、1月28日から重症化リスクがある人など一部の人以外には食料品の配送をとりやめています。このため食料品の買い出しのために感染した人が外出することはやむを得ないとしています。

神奈川県は外出する場合は、マスクをして人と話さないことや、混雑している場所には行かないこと、短時間で済ませることなどを呼びかけています。

地域で自宅療養者を支援する動きも

地元の自治体や商店が支援に乗り出すケースも出ています。このうち、日野市では物資が届かない住民に対して、3日分の食料を自宅に届けています。また、東京・文京区では、商店街にある薬局や文具店、新聞販売店など10の商店が、自宅で療養を続けている住民からの依頼に応じて買い物をして商品を届けています。費用は依頼を受けた商店がいったん立て替え、回復した後に支払ってもらうということです。

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