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子どものマスク 無理強いしない 正しく着用よりも体調変化に注意

  • 2022年2月16日

発育状況などから無理なく着用できると判断される場合は、可能な範囲で一時的にマスクの着用を推奨する。子どものマスク着用について厚生労働省は留意事項を全国の自治体に通知しました。具体的には正しく着用しているかよりも、子どもの体調変化に注意することや、昼寝の際にはマスクを外すことなどとしています。詳しい内容をまとめました。

10歳未満の感染の状況は

オミクロン株では、これまで少なかった子どもでの感染拡大も続いています。
厚生労働省のウェブサイトによりますと、10歳未満の新規感染者数は、2021年12月28日までの1週間では149人でしたが、2022年1月4日まででは353人、1月11日まででは2238人、1月18日まででは1万2947人、1月25日まででは4万1863人、2月1日まででは6万7564人と増加が続いています。

可能な範囲で一時的に着用 留意事項を通知

子どもへの感染が拡大する中、子どものマスクの着用について政府は、発育状況などから無理なく着用できると判断される場合は、可能な範囲で一時的にマスクの着用を推奨するという方針を示していて、厚生労働省は具体的な留意事項を全国の自治体に通知しました。その具体的な内容は次の通りです。

正しく着用よりも体調変化に十分注意

2歳未満…マスクは勧められない
2歳以上…体調変化に十分注意

2歳未満にはマスクは勧められないとした上で、2歳以上の場合も正しく着用しているかより息苦しさを感じていないかや、おう吐したり口の中に異物が入ったりしていないかなど、子どもの体調変化に十分注意する必要があるとしています。

無理強いをしないこと

子どもや保護者の意図に反して無理強いしないことや、保護者が着用させる意向であっても保育士などが着用が難しいと判断する場合は無理に勧めないよう求めています。

着用を勧める場面と外す場面

着用を勧める…室内で密集 目が届く場面
着用勧めず …屋外
マスクを外す…昼寝の際

室内で密集が避けられない際には子どもに目が届く場面に限って着用を勧めるとする一方、屋外では体を動かすことが多いことなどから着用は勧めず、昼寝の際はマスクを外すよう呼びかけています。

学校での感染 経路不明が増える

一方、文部科学省によりますと1月の1か月の間に感染した児童や生徒などは9万8425人で、これまでで最も多かった去年8月の3万7333人の2.6倍以上に上ります。
感染経路は小中学校、高校などのいずれも「不明」の割合が最も多くなっているということです。

文部科学省は「学校でも感染が増加しており、感染経路不明の割合が増えていることから、学校や関係省庁と連携し感染対策の徹底に取り組む」としています。

東京医科大学 濱田篤郎特任教授
「子どもは重症になるおそれは少ないが、症状が強く出てつらい思いをすることは多い。感染が拡大している時期は学校閉鎖などで対応した方がかえって早く再び学びの機会を提供できるようになる可能性もある。また、子どもに対するワクチンでも安全性は大人と変わらず、効果もある。子どもへのワクチン接種も感染を収束させるためのカギになってくると思う」 

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