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自宅療養者の健康観察 血中酸素の値など保健所に自動送信で迅速対応

  • 2022年2月14日

新型コロナの感染の急拡大に伴い、東京都内では自宅で療養する人が最近では8万人から9万人となっています。療養中の体調の変化を素早く把握するため、都は、デジタル機器を活用して血液中の酸素の値などを保健所に自動送信する取り組みを行っています

都民の80人に1人が療養の状態に

東京都のモニタリング会議で、専門家は10日、都内の新型コロナウイルスの状況について「危機的な感染状況が続き、社会機能の低下が深刻になりつつある」などと述べたうえで、感染の急増によって都内の療養者数が第5波のピーク時をはるかに超え、都民のおよそ80人に1人が療養しているとして、体制の整備・充実が必要だと指摘しました。

専門家
「現在、都民のおよそ80人に1人が、検査陽性者として入院・宿泊・自宅のいずれかで療養している。急変時、症状が重い方や重症化リスクが高い方などが速やかに医療機関を受診して適切な医療が受けられるよう、体制整備を進めるとともに、宿泊および自宅療養体制の充実が必要だ」

血液中の酸素の値などのデータを自動送信

業務がひっ迫する中で健康観察に対応するため、武蔵野市や府中市など6つの市を管轄している「多摩府中保健所」では、1月28日からデジタル機器を新たに導入しました。
この機器は、患者が自宅で腕に装着すれば、血液中の酸素の値や脈拍を測ることができます。データは、別のコンセント型の通信機で保健所に自動で送られる仕組みです。

測定は、毎日、午前と午後に1回ずつしてもらうことにしていて、体調の変化を見逃さないよう、血液中の酸素の値が酸素の投与を必要とされる数値になった場合などは、保健所の担当者に警戒を促すメールが自動的に送信されるということです。

ひっ迫する保健所の業務の負担軽減にも

都は、1月31日から、50歳未満の無症状と軽症の患者は、自分で健康観察を行ってもらう対応に切り替えました。しかし、連日、多くの感染者が確認されることで、保健所は比較的、症状が重い高齢者や入院の可能性がある妊婦などの健康観察に追われています。

「多摩府中保健所」は、毎日、新たに130人程度が健康観察の対象になり、業務のひっ迫が続いているということです。
「多摩府中保健所」では、およそ50台を導入していて、電話をかけて健康観察を行う患者を減らし、負担を軽減する効果が期待できるということです。

多摩府中保健所 田原なるみ所長
「第5波に比べて3倍ほどの発生届けを受けていて、厳しい状況だ。自宅療養者が悪化している状況を確認するにも電子データはありがたい」

都は、このデジタル機器を立川市にある別の都の保健所でも導入しているほか、ことし4月からは多摩地区のほかの保健所にも導入するなど、感染の急拡大にデジタル技術で対応する取り組みとして運用を広げることにしています。

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