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第6波ピークアウトはいつ 免疫獲得やBA.2の影響は?専門家に聞く

  • 2022年2月9日

感染者数のピークアウトは見えたのでしょうか。新型コロナウイルスの感染者数は、前の週と比べた増加の割合が2倍を切る状況です。一方で、ワクチン3回目接種は7日に公表された数字ではおよそ6%、さらに感染力の強さが懸念されるオミクロン株の系統のひとつ「BA.2」が海外の一部で広がっているといった状況もあります。今後の見通しなどについて国際医療福祉大学の松本哲哉 主任教授に聞きました。

感染はピークアウト? 安心できる状況なのか

国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授

週を追うごとに感染者数の増加の割合は鈍化してきているということは言えるかもしれません。ピークアウトも確かに近づいてきているのだろうとは思います。 
ただ、1日1万人から2万人感染者数が出ている中でやはり高齢者の割合が増えてきていること。そして10歳未満のお子さんも割合が増えてきている中で、子どもさんが先に感染してそれから家庭内感染が広がっていくというパターンも多くなっています。
高齢者は重症化する。小さいお子さんの場合は保育園などでの感染の広がりがあって、保護者の方が休まなければいけなくなる。そのようなことを考えると、今の状況は決してピークアウトするから安心だとは言えない状況だと思います。

安心できない理由 免疫の獲得

ワクチン接種に関してペースとしては遅れています。 まだまだ高齢者にも行き届いていない。若い世代の人たちは全然まだ十分でない。今の感染拡大に関してワクチンで抑え込む対応は全然十分な力を発揮してない状況です。 
このタイミングでワクチン接種したとしても、免疫を獲得できるのは、またずれ込んでしまいます。 免疫を十分持ってない人が、まだまだたくさんいるという状況だと、少なくとも2月の間は、感染者数が減り始めたとしても、例えば、1日1万人とかの感染者は東京でも出続けていく可能性はあるわけです。

安心できない理由 「BA.2」の感染力の強さ

(オミクロン株の系統のひとつ)「BA.2」の感染力の強さがやはり感染者数の次の拡大につながっていく可能性があるということはやはり懸念されると思います。デンマークで(いま日本で主流のオミクロン株)「BA.1」に置きかわるような形で「BA.2」がぐっと感染者数が増えてきたということが実際にあらわれています。
日本で「BA.2」がさらに感染拡大するようなことがあれば、少しピークアウしかけているような感染の傾向が、また増加してくるとか、あるいは、ある程度、減少したものの「BA.2」による次の流行がすぐに起こってしまうということもあり得ると思います。 
オミクロン株は私たちが想像しているよりも、はるかに感染力が強いため1月に入ってこれだけ感染急拡大を起こしたわけです。 「BA.2」も段々勢いが強くなってくると、短時間で感染拡大となる可能性は否定できません。 「BA.2」に関して楽観はできないですし、次の感染の広がりに関わってくることは十分あり得ると思います。 

安心するために何が足りないのか

ある程度の高齢者がワクチンを打っている。内服薬もしっかり十分供給されている。 もし早く検査ができれば要請のあった方にはすぐにお薬を出しますよということであれば、社会全体として一定の感染者数が出ていても、ある程度、安心した状態で動かすことができます。 
ところが今は、検査もなかなかできない。残念ながら診断されたとしても、すぐに内服薬が誰でも使える状況ではない。ワクチンがまだ行き渡っていないので重症化される方は一定程度いるだろうということになりますと、楽観的な状況ではないわけです。 
そうすると感染者数がしっかり減ってくるまでは、いましばらくはあまりいい状況ではないと思います。

感染者が減った要因や求められる対策は

ワクチンを接種した人と感染した人をあわせたとしても本当の意味の集団免疫は、日本ではまだできてないわけで、人から人に感染しにくいような状況が作れることができたからこそ、ピークアウトが起こりかけているのだろうと思っています。
これだけの感染者数が連日出ると、会社であったり学校であったり自分たちの近くに感染例が出ているわけです。 やはり今までとは緊張感も違いますしさらに濃厚接触者という方も相当数いて感染が他人事とは思えない状況になってきます。 多くの人が慎重になってしっかり感染対策をとっていただいていることが、ピークアウトの1つの要因になってきているのではないかと思います。 
ワクチンも打てているし、薬もあるし、しかも検査もできるからと、安心できる状態は今ではないですが、その状態をうまくつくり上げられれば、次の波は場合によっては、一定程度で抑えられる可能性は十分あると思います。 

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