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コロナ感染急拡大 都内クリニック多重業務で “キャパシティー超え”

  • 2022年2月4日

2月から高齢者への3回目接種が本格化し、地域のクリニックは、膨大な発熱患者の診察や健康観察など、多くの業務に追われています。都内の医療機関の中には、熱が38度に満たない場合、検査を断らざるを得ないところも出ています。医師は「もうキャパシティーを超えてきている。多重業務となることで、診察が滞り、病院を探し回る“発熱難民”が出るのではないか」と危機感を募らせています。

診察開始とともに鳴る電話“検査してほしい”

東京・大田区のクリニックは、一般診療のほか、新型コロナ対応として、発熱外来や、保健所の代わりに自宅療養者の体調を聞き取る健康観察を担っています。

クリニックは、診察開始の午前9時になると電話が鳴りだし、「発熱した」「検査してほしい」といった依頼が次々と舞い込みました。年末までは、患者が希望すればすべて検査できましたが、今は38度未満の場合、熱が上がるまでは検査を断っています。
感染の急拡大で対応しきれなくなったためです。取材中にも、微熱のために現時点では診察や検査は難しいと患者に伝える場面もありました。

“発熱難民”になってくるのではないか

医師は危機感を募らせています。

「水野内科クリニック」 水野幸一院長
「もうキャパシティーを超えてきている。こちらは断らざるを得ないが、断られた患者からすればどこで診てもらえばいいのか。発熱があっても診てもらえない、“発熱難民”になってくるのではないか」

診察、ワクチン接種、健康観察…多忙な業務

午前10時を過ぎると、新型コロナの疑いがあって診察を予約していた患者が15分刻みで訪れ、医師は一般診療をストップし、発熱患者のいる別の部屋に急ぎ、診察を行います。

防護服を着る準備や、診察後も部屋の消毒のため、患者1人に20分ほどかかっていました。さらに2月から高齢者への3回目接種が本格的に始まり、接種を行う午前11時になると、待合室はいっぱいになっていました。ワクチン接種やその後の経過観察は看護師が担っていて、訪れる希望者に次々と対応していました。

診察が終わると、自宅療養者への健康観察です。医師が1時間半ほどかけてこの日に連絡する必要がある自宅療養者およそ20人に体調を聞き取っていました。

「水野内科クリニック」 水野幸一院長
「ただ陽性者を発見すればいいのではなく、陽性なら誰がどう診るのかというところまで対応する必要がある。患者が一番最初に診察に行くところは開業医なので、きちんと体制を整えないと、患者が受診できない。開業医にすべて任せるのは無理がある」

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