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オミクロン株が派生?BA.2とは 感染広げる力18%上昇の報告も

  • 2022年1月27日

新型コロナウイルス、オミクロン株の感染拡大がとまりませんが、異なる系統のウイルス「BA.2」が海外の一部で拡大しているという情報も出てきました。1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、「BA.1」に比べて18%上昇している可能性があるという報告もあります。
専門家は「対策は変わらない」としています。現段階の情報をまとめました。

経験ない感染拡大のペース

新型コロナの全国での感染確認の発表は、2022年1月26日に7万1000人を超え、デルタ株の時のピーク、2021年8月下旬のおよそ2万6000人の3倍近くになっています。

都市部だけでなく、全国各地での急激な拡大となっていて、まん延防止等重点措置は、1月27日からは、34の都道府県に拡大されました。

東京都などが24日までの1週間に行ったスクリーニング検査で、およそ99%の人がオミクロン株に感染している疑いがあることがわかり、都の担当者は「都内ではほぼ置き換わったと見られる」と話しています。

オミクロン株が派生? BA.2とは

さらに、オミクロン株の系統の1つで「BA.2」と呼ばれる変異ウイルスが注目され始めています。

現在、世界中で感染が広がっているオミクロン株「BA.1」では、ウイルスの表面の突起部分「スパイクたんぱく質」の一部に、欠けている部分がありますが、「BA.2」ではこの欠けている部分がないことが分かっています。

ヨーロッパでは、この部分を目印にしてオミクロン株を検出しているということで、見つけられないこともあると指摘されています。(日本で行われている検査では検出できるとされています)
日本国内では、インドやフィリピンに渡航歴がある人から、このウイルスが検出されているということです。

実効再生産数18%上昇の可能性も

また、1月26日の厚生労働省の専門家会合では、このウイルスが広がっているデンマークのデータを分析した結果として、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、「BA.1」に比べて18%上昇している可能性があると報告されました。

デンマークの保健当局のもとにある研究所によりますと、「BA.2」は、2021年の年末の1週間ではデンマーク国内で検出される新型コロナウイルスの20%ほどだったのが、2022年1月中旬の1週間では45%ほどになったとしています。

ただ、研究所が1月20日に出した声明では、「BA.1」と「BA.2」で入院に至るリスクは差がなく、感染性の高さやワクチンの効きに違いがあるかどうかは調査中だとしています。

イギリスの保健当局は1月21日、国内外で増加していることから、「調査中の変異ウイルス」に位置づけたことを公表しました。イギリスでは従来のオミクロン株「BA.1」が優勢で、「BA.2」が占める割合は少ないとしています。
ただ、ウイルスの遺伝子の違いにどのような意味があるか分からないところもあり、さらに分析を続けるとしています。

松野官房長官(午後の記者会見)
「きのうの厚生労働省の専門家会合で、現時点でこれまでのオミクロン株と入院率の違いは明確になっていないと評価されたと承知している。
全国の自治体には、重症例や死亡例について優先的に変異株PCR検査とゲノム解析の実施と報告をお願いし、知見を集積しているところだ。引き続き、ゲノム解析を実施し、変異株の動向を把握するとともに、内外の科学的知見を集約しつつ専門家の意見を踏まえ適切に対応していきたい」

専門家「対策は変わらない」

オミクロン株のうち、現在、流行の主流となっているのとは異なる系統の「BA.2」と呼ばれるウイルスが海外の一部で拡大していることについて、海外の感染状況に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は次のように指摘しています。

東京医科大 濱田篤郎特任教授
〇対策は変わらない
「海外のデータも限られ、まだ分かっていないこともあるが、『BA.2』であってもオミクロン株であることに変わりはなくわれわれ、一般の市民がとるべき対策は変わらないと考えられる。そもそもオミクロン株は感染拡大のスピードが非常に速いので今の対策を徹底し続けることが何より重要だ。
一方で、研究機関や政府にとっては、感染のしかたが変わっていないかや症状に変化が無いかなどを監視することは最適な対策をとっていく上で大切なことなので、『BA.2』についても引き続き注視していく必要がある」
〇ステルス・オミクロン?
「ヨーロッパで行われている検査法では『BA.2』が検出できないおそれがあるためこうした呼び方をされることがあるが、日本で行われている検査では、『BA.2』も検出できると考えられる。『ステルス・オミクロン』という呼び方はそぐわないのではないか」

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