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東京 墨田区 “人情サブス区係” 起業家を全面的にサポートします

  • 2022年1月6日

こちらの画像は東京 墨田区に去年誕生した、その名も“人情サブス区係”です。
「墨田区で起業をお考えの方なら誰でも“人情使い放題”の窓口になっています」と区の担当者。

都内でもっとも製造業が密集する“ものづくりの街”の東京 墨田区ですが、海外の工場におされ、町工場の数はピーク時の4分の1にまで減少しています。
活力を取り戻そうと、墨田区は起業支援を強化しています。その切り札が“下町の人情”です。

“人情サブス区係”が全面的にサポート

冒頭に登場した“人情サブス区係”は、人情の厚い地元の町工場や企業と、区内で起業しようとする人を区役所がつなぎ、全面的にサポートする取り組みです。
町工場の人情と技術を活かして、これまで様々な製品が誕生しています。

例えば、外出が難しい人の分身として働くロボットの開発。

台風でも発電することができる“羽のない”風力発電機など。
実用化にこぎ着けるベンチャー企業が、毎年100以上誕生しています。

こうした開発を支援してきた町工場です。以前は、大手企業の下請けの仕事が主流でしたが、起業家のアイデアを熟練の技術で形にすることにやりがいを感じるといいます。

金属加工会社専務 金岡裕之さん
「起業家たちが世に出てワールドワイドになっていく姿を見られれば協力できた誇りは感じます」

課題があったらすぐに解決の糸口を見つけます

“人情サブス区係”の担当者は、大手企業を辞め4か月前に起業したばかりの谷口昌優さんのもとを訪れました。

谷口さんは、子供靴のレンタルサービスを軌道に乗せようと奮闘しています。“人情サブス区係”は、これまで、サービスのチラシを置いてくれる地元の保育所を紹介するなど後押ししてきました。

 

墨田区“人情サブス区係”吉田英宣さん
「大変なことはありますか?」

 

4か月前に起業 谷口昌優さん
「返ってきた靴をクリーニングするところが非常に大変なところです。特に革靴が大変です」

この相談を受けて、すぐに動きだします。
「『革靴の磨き』といえば…」とすぐに浮かんだ企業があったのです。

そこは墨田区内で靴のケア用品を製造する創業111年の老舗企業でした。老舗企業からは、手入れに適した道具やクリームを無料でアドバイスしてもらいました。

谷口昌優さん
「昔かたぎかもしれないのですが、しっかり最後まで面倒を見てかわいがってくれる人たちが多い区です。人情は強く感じます」

墨田区“人情サブス区係”吉田英宣さん
「墨田区の財産は人のつながり、下町の人情です。思いのあふれるスタートアップ(起業家)の人たちが来てくれたら必ず助けてくれる企業とつなげられます。下町の人情で起業家の人たちを助けることで産業を活性化させて、まちを元気にできたらと思います」

墨田区役所では、将来の起業家も育成しています。

今、小学4年生の女の子が宇宙食を開発中。人情つながりで、宇宙飛行士の山崎直子さんを紹介してもらったそうです。“人情サブス区係”の担当者に試食をしてもらいながら研究を重ねています。

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