アメリカで1日に報告される新型コロナウイルスの感染者の数が3日、100万人を超え、これまでで最も多くなりました。日本の米軍基地でも関係者の感染確認が相次いでいます。
75人の感染が確認された神奈川県横須賀市のアメリカ海軍横須賀基地は5日、基地関係者に対し、基地の施設内でのマスクの着用徹底など感染予防対策の強化を指示しました。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、3日に報告された感染者の数はおよそ108万人と、これまでで最も多かった12月30日の59万人を超え、過去最多を更新しました。
アメリカでは12月から感染者の急速な増加が続いていて、背景には感染力の強い変異ウイルスのオミクロン株の拡大があるとみられています。
感染者の増加が特に顕著なニューヨーク市では2日の時点で、新型コロナウイルスに感染して入院している人が5000人を超えるなど、各地で医療体制がひっ迫する懸念が出ています。
アメリカではクリスマスから年末年始にかけて大勢の人が旅行したり、会食をしたりする機会が増えたことで、今後も感染者の急増が続く可能性があり、政府はワクチンの効果を高める追加接種を強く呼びかけるなど、警戒を強めています。
東京のアメリカ軍横田基地は、12月29日から5日までに新たに基地関係者の57人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
このうち30人はアメリカから日本に入国した際の検査で陽性が確認されたということです。また、ほかの27人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者などで、いずれもすでに指定された施設に隔離されているということです。
在日アメリカ軍の横田基地によりますと、先月23日から28日までで感染が確認されたのは13人だったということで、この1週間あまりでおよそ4倍に増えています。
沖縄県は4日、県内のアメリカ軍から新たに164人の感染について連絡があったと発表しました。
これで沖縄のアメリカ軍関係者の感染確認は、3863人となりました。
長崎県佐世保市にあるアメリカ海軍佐世保基地は12月28日以降、基地関係者16人が新型コロナウイルスに新たに感染していることが確認されたと発表しました。
静岡県御殿場市にあるアメリカ軍施設「キャンプ富士」は12月下旬以降、あわせて41人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたとフェイスブックで4日、明らかにしました。
アメリカ軍岩国基地は5日、新たに基地の関係者182人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。岩国基地で確認された1日の感染者数としては過去最多です。
岩国基地はこの182人の国籍や性別、それにこれまでに外出制限措置を受けていたかなど詳細は明らかにしていませんが、アメリカ海軍の指針に基づいて、回復が確認されるまで全員を隔離するということです。
青森県三沢市は4日、アメリカ軍三沢基地で12月末から3日までに新たに軍関係者56人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと報告を受けたと明らかにしました。
先週、軍人など、基地関係者75人の新型コロナウイルスへの感染が確認された神奈川県横須賀市のアメリカ海軍横須賀基地は5日、基地関係者に対し、基地の施設内でのマスクの着用徹底など感染予防対策の強化を指示しました。
アメリカ海軍横須賀基地では先週、軍人など基地関係者75人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表し、神奈川県の黒岩知事が基地内での感染拡大などを防ぐ必要があるとして、外務省と防衛省に対し、感染者の隔離の徹底など、行動制限の強化などを要請していました。
これを受けて、アメリカ海軍横須賀基地は5日、基地関係者に感染対策の強化を指示しました。
感染対策強化
・ワクチン接種の有無にかかわらず、基地の施設内でもマスク着用を徹底
・イベントに参加したり会合を開いたりする場合、人数を10人もしくは2家族までに制限など
横須賀市市長室(コメント)
「基地内での感染拡大の防止を徹底してほしい。今後の対策についても注視していきたい」