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小児がん AYA世代のがん 5年後の生存率は 種類別の詳細まとめ

  • 2021年12月24日

国立がん研究センターは、小児がんの患者や「AYA世代」と呼ばれる10代後半から30代のがん患者の5年後の生存率をがんの種類別に初めて集計した結果を発表しました。5年生存率はすべての年代の患者のデータと比べると高かったものの専門家はより長期の経過を調べる必要があるとしています。その詳細をまとめました。

小児・AYA世代のがん 5年後生存率を分析

国立がん研究センターは、2014年までの2年間に全国のがん拠点病院などでがんと診断された人のうち、0歳から14歳の患者や、15歳から39歳の「AYA世代」の患者について、がんの種類別に5年後の生存率を初めて分析しました。
すべての年代の87万人あまりのデータの分析からは、5年後の生存率は、全体で67.5%でした。

小児がん 5年後の生存率

0歳から14歳の小児がん患者のがんの種類ごとの5年生存率は以下の通りです。分析対象となった患者数が多い順に示します。

小児がん患者 5年生存率と平均年齢
白血病 88.0% 5.7歳
脳腫瘍 74.6% 7.3歳
リンパ腫 90.7% 8.0歳
胚細胞腫瘍 96.6% 8.3歳
神経芽腫 78.6% 1.9歳
軟部腫瘍 79.3% 7.5歳
骨腫瘍 70.5% 10.9歳
網膜芽腫 95.4% 1.1歳
肝腫瘍 87.1% 2.8歳
腎腫瘍 93.8% 3.9歳
その他のがん 91.0% 11.2歳

患者0歳~14歳 分析対象の患者数順
国立がん研究センター発表

AYA世代・15~39歳のがん 5年後の生存率

15歳から39歳の「AYA世代」のがん患者の種類ごとの5年生存率は以下の通りです。分析対象となった患者数が多い順に示します。

AYA世代のがん 5年生存率
乳がん 90.0%
子宮頸部・子宮がん 89.0%
甲状腺がん 99.2%
脳・脊髄腫瘍 84.3%
大腸がん 74.8%
胚細胞性腫瘍など 95.0%
リンパ腫 90.1%
白血病 75.0%
胃がん 61.7%
頭けい分のその他のがん 82.5%
軟部肉腫 73.9%
性腺のがん 79.0%
肺・気管支のがん 58.5%
腎がん 93.5%
黒色腫・皮膚がん 87.8%
すい臓がんなど消化器系のがん 49.6%
骨・軟骨腫瘍 70.5%
肝内胆管がん 51.8%

患者15歳~39歳 分析対象の患者数順
国立がん研究センター発表

“より長期の経過を調べる必要も”

国立がん研究センターは、生存率のデータはあくまで傾向を示すもので患者一人ひとりに直接当てはまるものではないとして、主治医と治療方針を相談する際などの参考にしてほしいとしています。

国立成育医療研究センター 松本公一 小児がんセンター長(調査協力)
「若い世代のがん生存率は、すべての年代のものに比べて高くなっている。ただ、子どもを含めた若いがん患者では、治療後も長い期間、さまざまな合併症などの問題を抱える人が多いので、今後10年、20年先といったより長期の経過についても調査しなければいけない」

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