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電動キックボード取り締まり強化 性能によるルールの違いとは 

  • 2021年12月22日

手軽な交通手段として利用が広がっている電動キックボードですが、性能によってルールが異なります。車両は3つに分類され、それぞれ必要な免許や走行できる場所、ヘルメットの着用など定められています。ルールの違いや取り締まりの現状についてまとめました。

電動キックボード 相次ぐ違反や事故

電動キックボードについて全国で悪質な違反で検挙されたり、指導・警告を受けたりしたケースはことし9月からの2か月間であわせて183件に上ったということです。
このうち検挙は23件で、歩道を走行するといった「通行区分」の違反が13件と最も多くなりました。
また、文書などによる指導・警告ではナンバープレートの不備などの「整備不良」が69件と最も多く、次いで無免許運転が42件、通行区分の違反が27件、などとなっています。

電動キックボードによる交通違反については、これまで原付きバイクの統計に含まれていて、具体的な件数や詳しい内容は分かっていませんでした。しかし、都市部を中心に違反や事故が相次いでいることから、警察庁はことし9月から電動キックボードに特化した統計を取り始めました。

電動キックボードの3つの分類 そのルールは?

電動キックボードは、性能などの違いによってルールが異なり、東京や大阪などで行われている実証実験のケースを含めると、3つの分類があります。

〇最高速度30km/h 以下
モーターの出力が0.6キロワット以下、最高速度にすると「時速30キロ以下」のものは、道路交通法では原付きバイクとみなされます。原付きの免許が必要で、走行できるのは車道のみです。また、ヘルメットの着用やナンバープレートの取り付けが義務づけられています。

〇最高速度30km/h 超
最高速度が時速30キロを超える場合では、小型バイクとみなされます。走行は車道のみで、ヘルメットやナンバープレートが義務づけられている点は最高速度30キロ以下と同じですが、自動2輪の免許が必要になります。

〇最高速度15km/h以下(実証実験)
もうひとつは実証実験です。車両の最高速度が15キロ以下になっていて、自転車専用レーンも走行できます。ヘルメットの着用義務はありません。自動2輪免許や普通免許などが必要です。

インターネット通販などでは、ミラーや方向指示器などの必要な装備がなく、そのままでは公道を走れない商品も多く販売されています。
警視庁によりますと、こうした現状や正しいルールを知らずに利用している人もいて、歩道を走行したり、無免許で運転したりといった違反が相次いでいるということです。

事故防止と利便性の両立が課題に

相次ぐ事故などを受けて、警視庁は今月から取り締まりを強化しています。国内に流通している電動キックボードをリスト化し、街頭で違反の有無を判別しやすくしているということです。あわせてチラシを配布して、ルールの周知も行うことにしています。

実証実験の電動キックボード

また、実証実験の結果を踏まえ、国の検討会は一定の条件を満たすキックボードについては運転免許がなくても公道を走れるようにすべきだとしていて、警察庁は今後、道路交通法を改正する方向で検討を進めています。利便性と事故防止をどう両立させていくかが今後の課題となりそうです。

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