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軽石 vs. オイルフェンス 伊豆諸島の港への流入防げるのか?

  • 2021年11月18日

東京都は、伊豆諸島の神津島と御蔵島で軽石が大量に流れ込むのを防ぐため、18日午後、港の入り口にオイルフェンスを設置しました。19日以降にまとまった量の軽石が漂着する見込みとされる中、軽石の流入を防ぐことができるのでしょうか?
都の担当者は「オイルフェンスが有効に機能してくれれば、島周辺の激しい海域で軽石は流されていくのではないか」と期待しています。

神津島と御蔵島にオイルフェンス設置

都が、オイルフェンスを設置したのは神津島の神津島港と御蔵島の御蔵島港です。

このうち、神津島港は島に2つある漁港のうち西側にある港で、午後1時半から地元の業者がおよそ60メートルのオイルフェンスを20分かけて設置しました。
また、御蔵島で唯一の漁港の御蔵島港でもおよそ40メートルが張られました。

御蔵島

伊豆諸島で軽石対策としてオイルフェンスが設置されるのはこれが初めてです。

19日以降まとまった量の軽石漂着か

東京の伊豆諸島では11上旬から少量の軽石が見つかりはじめ、これまでに6つの島で確認されています。今のところ、船の航行などに影響は出ていないということです。
都によりますと、JAMSTEC=海洋研究開発機構が公表した最新のシミュレーションの結果、神津島と御蔵島に19日以降、まとまった量の軽石が漂着すると見込まれるということです。

オイルフェンス “沖縄で軽石にも有効”

都が2つの島に設置したオイルフェンスは、本来、タンカーの事故などで海面に油が流出した際に拡散を防ぐものです。海上に浮かぶブイに網目状の幕を水深2メートルほどまで垂らしたものです。

よく見ると水中に幕が

オイルフェンスを使うことを決めたきっかけは、沖縄県で軽石の漂着を防ぐために利用したところ「有効だった」と国を通じて11月上旬に連絡があったことです。
連絡をうけて、都は、所有していたオイルフェンスの数を数えたところ、足りないとみられたことから、新たに購入を進めて準備していたということです。

沖縄の港には大量の軽石が…

都は、港に大量の軽石が流れ込むと撤去に時間や多額の費用が必要になることから、オイルフェンスで大量流入を防ぎたい考えです。

沖縄との違いは“海流”

軽石も油と同様、その多くが海面を漂うことから、港への流入を防ぐことができると都は見ています。ただ、沖縄と違うのは、伊豆諸島の周辺はいずれも黒潮によって流れが激しい海域だということです。

都の担当者
「伊豆諸島より潮の流れが緩やかな沖縄と同じ程度に流入を防ぐことができるかどうかはやってみないとわからない」

一方、流れが激しいということは、港への大量流入を阻止できれば、長期間、島の周辺に軽石がとどまることなく、流れ去ってくれるのではないかと期待しています。

都の担当者
「誰も軽石の被害なんて想定していないので、オイルフェンスでの対策を聞いたときはなるほどと思った。オイルフェンスが有効に機能してくれれば、その後は、しのげるのではないかと願っている。沖縄とは状況が違うところがあるが、島民の生活を守るためにできることをやるしかない」

島周辺は黒潮の激しい流れ

都は、ほかにも漂着が見込まれている新島の1つの漁港で、19日オイルフェンスを設置することにしていて、三宅島の5つの漁港でも自治体や漁協と調整が付き次第、設置する方向で準備を進めています。
また、今後、設置した島では大量の軽石が漂着する場合に備え、ドローンを飛ばして周辺を警戒することにしています。

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