コンビニ大手のファミリーマートが新たに出店した場所は、埼玉県川越市の郵便局のロビー内です。店員が常駐せず、会計も無人で済ませることができます。今回の店舗をモデルにして今後、過疎地などへの出店を進める狙いがあります。
埼玉県川越市の川越西郵便局のロビー内に設けられた店の広さは14平方メートルです。
店員は常駐しておらず、商品の補充はその都度、近くの店舗のスタッフが行います。
天井に設置した20のカメラと商品棚のセンサーで、客が手に取った商品を自動的に識別し、無人のレジで決済する仕組みです。
ファミリーマートが郵便局内に出店するのは今回が初めてで、会社としては今回の店舗をモデルにして、今後これまで出店が難しかった過疎地などへの出店を進めたいとしています。
ファミリーマート 細見研介社長
「このデジタル化・コロナ禍の社会の中で、どう“あなたと、コンビに”なれるのか、その1つの答えが今回の店舗ではないかと考えております。コンビニはここ数年、飽和しているとも言われますが、こういった新しい業態がコンビニの未来の可能性をひらくと確信しています」
日本郵便 衣川和秀社長
「今回の省人化店舗は、ポストコロナ、それからデジタルトランスフォーメーションの時代を踏まえた先取りをした取り組みです。非接触でスピーディーな買い物ができるような環境を実現し、地域の中での郵便局の親しみやすさを、ほかの企業と一緒によりいっそう高めていきたいです」