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ファイザー コロナワクチン “3回目接種の有効性95.6%” 臨床試験で

  • 2021年10月22日

新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカの製薬大手ファイザーは追加接種の効果を確かめるための臨床試験の結果を公表しました。その結果、発症を防ぐ有効性は95.6%だったとしています。「ブースター接種」と呼ばれる3回目、追加の接種についての国内外の動きや専門家の見方をまとめました。

追加接種 日本でも年内開始を想定

新型コロナウイルスのワクチンは、接種が完了してから時間がたつと、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が下がり、感染を防ぐ効果が低下しているとする報告が出されてきたこともあり、各国で「ブースター接種」と呼ばれる3回目、追加の接種が始まったり、検討されたりしています。
日本でも、政府は、次の感染拡大に備えた対策の全体像を11月の早いうちに取りまとめることにしていて、ワクチン接種については、年内の3回目の追加接種の開始を想定し、体制や具体的なスケジュールを明らかにするとしています。

3回目接種の効果 ファイザーが臨床試験結果を公表

ワクチンメーカー各社は追加接種で中和抗体の値は再び上昇するとしていて、このうち、ファイザーは、3回目の接種によって効果が再び高まるかどうかを確かめる臨床試験を行っていて、21日、その結果を公表しました。

臨床試験では、およそ1万人を半数に分け、3回目の接種としてワクチンを接種したグループと、プラセボと呼ばれる偽の薬を接種したグループで新型コロナウイルスの感染症を発症した人の数を比べました。
その結果、接種から7日後以降に新型コロナウイルスの感染症を発症したのは、ワクチンを接種したグループが5例だったのに対し、プラセボを接種したグループでは109例でした。
このためファイザーは、3回目の接種による発症を防ぐ有効性は95.6%で「2回目の接種を終えたあとの水準に戻すことができた」としています。

追加接種をめぐっては、アメリカでは、9月から65歳以上の人や、重症化リスクの高い人を対象にファイザーのワクチンの3回目の接種が始まっています。
さらに、アメリカCDC=疾病対策センターは21日、外部の専門家委員会がアメリカの製薬会社モデルナと製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナのワクチンについて、効果を高めるための追加接種を推奨する結論をまとめたのを受けて、接種の対象者を発表しました。

“3回目接種 実施は重症化リスクある人を先に”

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は追加の接種について、重症化するリスクがある人の接種を優先させるべきで、若い世代などリスクが低い人たちの接種については今後の研究を待つべきだとしています。

東邦大学 舘田一博教授
「接種してから時間が経つと、ブレイクスルー感染が起きるが、重症化や死亡に関しては抑える効果が続いているという報告がある。ただ、高齢者や免疫不全のある人たちで、ブレイクスルー感染を起こしてしまうと、一定の割合で重症化し、亡くなることになる。また、医療従事者については、重症化のリスクは高くはないかもしれないが、患者に感染させないよう、3回目の接種を考える必要がある。優先順位をしっかりと考え、接種の状況や今後出される世界各国での研究結果を見ながら、接種をどう進めていくか考えるべきだ」

3回目の接種をするときに、それまでと同じワクチンを使うのか、異なるワクチンを使うのか、その考え方は確立していません。アメリカやイギリスでは、接種を完了した人がさらに接種する「ブースター接種」でどのワクチンを接種すれば免疫が高まるのか、さまざまな組み合わせで臨床試験が行われています。

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