東京都内では16日、新型コロナウイルスに831人が感染していることが新たに確認され、1週間前の木曜日のおよそ半分になりました。また、都は、24人が死亡したことを明らかにし、1日の発表としては今回の第5波で最も多くなりました。年代や感染経路別など詳細情報です。
東京都は16日、都内で新型コロナウイルスに831人が感染していることを新たに確認したと発表しました。感染が確認されたのは10歳未満から90代までの男女で、1週間前の木曜日より844人減り、およそ半分になりました。前の週の同じ曜日を下回るのは25日連続です。
また、週の後半は感染確認が多い傾向があったなか、木曜日に1000人を下回るのは896人だったことし7月8日以来です。
16日までの7日間平均は1011.4人で、前の週の55.1%です。7日間平均が前の週を下回るのは23日連続で、感染確認の減少が続いています。
都の担当者
「減少傾向が続いていることが1000人を下回った16日の数につながっている。ただ、入院患者と重症患者は第3波のピークより多く、医療提供体制のひっ迫は変わっていないため、対策の徹底をお願いしたい」
都内で感染が確認されたのは36万9781人になりました。
感染が確認された831人の年代別です。
10歳未満 77人
10代 61人
20代 213人
30代 143人
40代 145人
50代 103人
60代 36人
70代 24人
80代 24人
90代 5人
「家庭内」 233人
「施設内」 49人
「職場内」 44人
「会食」 9人など
16日時点で入院している人は、15日より218人減って2879人で、「現在確保している病床に占める割合」は43.7%です。
都の基準で集計した16日時点の重症の患者は15日より16人減って182人で、重症患者用の病床に占める割合は36.2%です。
重症患者の年代別
20代 6人
30代 7人
40代 24人
50代 74人
60代 44人
70代 23人
80代 4人
都内で、新型コロナウイルスに感染し自宅で療養している人は、16日時点で6026人です。第5波のピークは8月21日の2万6409人で、4分の1以下になりました。また、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、16日時点で1445人です。
都は、感染が確認された40代から90代の男女あわせて24人が死亡したことを明らかにしました。1日の発表としては今回の第5波で最も多くなりました。
〇自宅療養 60代男性
このうち、60代の男性は、8月26日に感染がわかり、症状は熱だけだったため保健所の健康観察を受けながら自宅療養していました。
しかし、29日に連絡が取れなくなり、翌日、保健所が自宅を訪問したところ死亡しているのが見つかったということです。
〇自宅療養 40代男性
40代の男性は、8月28日に感染がわかり、軽症でしたが高血圧の基礎疾患があったため、入院の調整が行われていたということです。4日後の9月1日に入院しましたが、その日の夜に体調が急変し死亡しました。
今回の第5波で、8月以降、自宅療養していて亡くなった人はこれで45人になりました。
16日に死亡が報告された24人のうち5人は、ワクチンの接種を2回受けていました。
2回接種したあとに亡くなった人は7月19日以降、都が把握しているだけで39人だということです。
都内で感染して死亡した人は2736人になりました。