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  • 2021年8月23日

「幸せな低酸素症」への備えは 息苦しさを感じず重症化も

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「幸せな低酸素症」とはどんな症状なのでしょうか。新型コロナの患者の中には、肺炎が悪化しても息苦しさを感じないケースが報告されています。これが「幸せな低酸素症」と呼ばれる症状で、気づかないうちに血液の中の酸素の状態が悪化して重症化する場合もあります。自宅で療養する患者が過去最多となるなか、注意点などについて専門家に聞きました。

「幸せな低酸素症」悪化しても息苦しさを感じない

通常ならば息切れをするような肺炎を起こした状態で、酸素を十分取り込めていないにも関わらず息苦しさを感じない。新型コロナに感染した患者では、そのようなケースがあります。「ハッピー・ハイポキシア」=「幸せな低酸素症」と呼ばれています。 
厚生労働省が出している新型コロナウイルスの診療の手引きでも、悪化しても患者は呼吸困難を訴えないこともあるとして注意を促しています。

「幸せな低酸素症」自宅療養の備えは

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授に必要な備えを聞きました。

〇兆候に気づくために 
この感染症の特徴として、最初は風邪のような症状ではじまりますが、自宅で様子を見ている間に段々、血中の酸素飽和度が下がってきます。これはパルスオキシメーターで評価することができるわけですので、自分の血中の酸素飽和度がどういう状態になっているのかということを繰り返しモニターしていくということが大事になります。

〇パルスオキシメーターを手元に 
パルスオキシメーターが配布されていると思いますが、もしも持っていなくて自宅で療養されている方がいたら、これは非常に大事になりますので、薬局でパルスオキシメーターを購入して、モニターしていくということが重要になると思います。

医療機関等への連絡 どんな症状がでたら

いま、感染の急拡大で首都圏などで医療が危機的な状況となる中、自宅で療養する患者が急増しています。自宅療養の際に気をつけなければいけないのが血液中の酸素の状態です。専門家は自宅で療養中もこまめにパルスオキシメーターで血液中の酸素の値、酸素飽和度をはかって、異変があれば医療機関などに連絡するよう呼びかけています。

〇症状に気がついたら 
臨床症状として息苦しさが強くなってくる。息が吸えないような状態が強くなってきたり、あるいは意識が少しもうろうとしてきたりする。あるいは唇の色、爪の色が悪くなってくるなど、そのような症状が見られた場合には、ちゅうちょすることなく、保健所あるいは医療機関に連絡する、救急車を呼ぶということが大事になってくると思います。

〇複数の緊急連絡先を 
連絡先を複数用意しておくことが大事です。1つのところに連絡が取れない場合には別のところに連絡をして、そして対応をしていただくということをお願いしていかなければいけません。 
何か異常が見られたら、専門の医療機関、あるいは保健所に連絡して相談をすること。自分でまだ大丈夫だろうと思っても、まずは相談してみて確認していくことが大事になると思います。

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